ブログ

2014年01月07日

国産材

巷では国産の木材(建築用材)が少なくなってきているようですが、まだまだ山が元気になるほど十分な環境で流通されていない現状ですね。
今日は日本の山の現状をお話しします。
DSCN4046

いま日本の林業が危なくなってきています。原因は、日本の木が使われなくなってきているから。日本の木が使われなくなってきている大きな理由のひとつは、外国からの輸入材の単価の安さにあると言われています。日本のゆたかな森林を健康に保つために、森びとのわたしたちにできることを考えていかなければなりません。

日本は国土の約7割が森林という、世界の中でもとくに恵まれた森林国であるにもかかわらず、木材自給率はたったの18%前後。 使用するほとんどの木材を外国から輸入しているといっても過言ではありません。輸入材は、わざわざ遠い国から運搬するエネルギーや費用の負荷があります。たとえば、九州や北海道から関東への運搬は、日本国内のみで考えるととても費用がかかるように思いますが、実際は欧州からの運搬費の1/5の値段で運搬が可能。その分エネルギーも少なくてすむのです。さらに外国の森林の一部では絶え間ない輸出のために伐採禁止の山や林の木もかまわず倒されるような違法伐採もあるそうです。 もちろん、長い距離を運ばれてくる木材たちには、運搬中にカビが生えないように薬剤処理がなされていることが多々あります。また『国産材は高い・輸入材は安い』というのが日本の定説のようになっていますが、いま実際国産材の杉未乾燥材(製材品)は1立米あたり45,000円以下、それに比べて大根は立米にすると11万円。何十年と育てられた木が大根よりも安い価格で取り引きされています。
自国でまかなえるものをあえて、他から持ち込み環境に負荷をかけるということ、なにか不自然で疑問が残ります。諸外国との貿易関係など簡単にはいかないさまざまな理由はありますが、森びととして何か少しでも出来ることがあるのではと考えさせられます。

長くなったので続きはまた明日・・・・

エコ花:直井