それぞれの「循環の家」・前半

2010 年 2 月 13 日

「循環の家」という言葉から何がイメージできるだろうか。
おそらく一人一人ちがうだろう。
設計のヒントを見つけるために
アトリエデフのスタッフ18名と日影アトリエのスタッフ1名に
「循環の家」という言葉から何をイメージできるのかを、
アンケートをとってみることにしました。
ここでそのアンケートを紹介してみようかと思います。
全文掲載することは不可能なので、僕の編集で文章を抜粋し
表題をつけ彼らの言葉を重ねてみました。

(上の写真はニュートン別冊「よくわかる地球の科学」からの出典です。
下の地球の写真は「不都合な真実」の表紙からの出典です)

1.宇宙
循環とは?
生命の循環。
人はナゼ生まれてきて、死んでいくのか?
地球はナゼ生まれてきて、死んで?いくのか?
宇宙は・・
人が生まれてくること自体が環境破壊?
地球はナゼ生物を必要としたか?
ナゼ人がつくられたのか?
急激に地球を破壊する人間がナゼいるのか?
必要だったのか?
そもそも地球は宇宙にとって必要なものなのか?
その先にとって、宇宙は必要なのか?

2.自然という大きな流れ
私の循環の家のイメージは、
自然という大きな流れの一部となる家です。
自然と共に暮らす。人も自然の一部。
自然に近い位置で、自然を取り入れながらゆっくり
暮らせる優しい家になってほしいです。
そして
土に還る素材、国産材、山を守り、水を守る。
職人の技を守り伝え、作家の手作りのあたたかさを大切にしたい。
風景の一部になる世代から世代へと受け継がれていくことの出来るデザイン。
有害な化学物質を使用しない、製造過程・成分を確認した素材を使用し
厳しい検査とチェックをおこなう。

3.春夏秋冬
空気がめぐる、風がめぐる
山の木が家へ、そしていつかは土に戻る
春夏秋冬 季節が巡る
次の世代へ、また次の世代へ住み継ぐこと
自然と一緒に生活していく。自然なしではありえない。
その地域の春夏秋冬に適した家、

4.場所
循環の家が、暮らしや家造りを提案する場であること、
循環の家に関わる人々の思想や行動が、
正しく伝わっていくこと、つながっていくこと、受け継いでいくこと、
これらが循環していく場所になればと願っています。

5.家族の中心
その家族(何世代にもわたって)の中心・核であり、
空気や水・近所にある大きな大木のように存在し、
それ自体は主張することなく、
気がつけば
安心できるよりどころとして存在しているもの。
そうすることにより、永く住み継がれる家(家族)として存在する。
循環の家が朽ちた時に自然に還るのは当然として、
第一にその家族にとって住みよい家、自然、風土、社会から護ってくれる、
落ち着けて安心できる空間、
それを基本と考えて、
第二に自然と家の調和を考える。
そうすることにより
自然に対しても家族に対しても循環の家として存在できると思う。

6.住み心地
循環とは
そこに住む人の流れをイメージすることができると思います。
何世代にも渡り住むことに対応できるようなフレキシブルな住まい。
そこに住む人のライフスタイルに合わせ、家自身も変化し、
循環することに対応できるような
住まい・家の造り方・素材であるべきだと感じます。
そこに住む人、
あるいはこの先住む人に対しても住み心地の良い空間を提供すること。
あまり懲りすぎた家ではなく、
そこに住む人なりの要望に答える事のできるような
フレキシブルな作りの家。

7.発見
家が人だったらそこに住む人は血液。
家とそこに住む人は切っても切れない関係。
定期的に泊まり掃除をしたりする中で、家のいろいろな暮らし方を探していく。
掃除などの具体的な行為で循環の家から新しい何かを発見をする。

8.綺麗
世代を超えた家。
劣化するほどに綺麗な家。

9.昔の家のように
環境に負荷がなく、無駄に捨てるものがなく、
太陽、水、土、木、風、石など自然界に存在するものを有効かつ効率よく利用し、
そこに人が住むことにより循環の家の循環の機能が
ぐるぐる回り始め永久に繰り返す住まい。
高機能なものを設備した家ではなく本当に昔の家の生活にたどり着くような家。

10.全て土に還る
使用する素材やエネルギーは全て土に還るものでなくてはならない。
地球という大地からつくられる自然の素材をお借りして
また大地にもどさなくてはならない。
職人の技術を継承できるような工法をたくさん取り入れ、
自然にある素材やエネルギーを当たり前に使うことで、
本当の家での循環の家が完成するのではないかと考えます。

次回に続く