「循環の家」から
それぞれがイメージすることに耳をかたむけていると
それぞれのイメージが少しずつ異なっている。
それは当然のことだ。
同じ人間がひとつとしていないように
感じ取る想いもそれぞれにちがっていたほうが
豊かなように僕は思う。
(上の写真は「水と生命の惑星・地球」
財団法人 地球科学技術総合推進機構発行より出典)
11、普遍的
自然のしくみに沿った普遍的なもの。
「もの」の中には
素材、動線、光、風、エネルギー、空気、水、植物、鉱物
愛
最後の「愛」がなければ循環は成り立たない。
家族愛、夫婦愛、親子の愛、兄弟の愛、
いろんな愛があって100年も200年もその家は守り続けられる。
その愛がないとその家は絶えてしまう。
その時「循環」は終わる。
その愛を産むのはその家が
「心地良くしあわせを感じる家であること」である。
12、受け継ぐ
その家を次の代へと受け継ぐ事ができる家であること、
家族の存在がわかる家であること、
良い事も悪い事も家族が教えてあげられる家(空間)であること、
外部(近所)からも顔のわかる家であること。
13、つなげる
廃棄のない家、始まりも終わりもない家。
全体であり、部分である存在。
周辺環境といろいろな面で関連している家。
角がない家、全体的に丸みのある家。
生命力を感じ、
動物や植物など一つとして同じものが無い有機的なイメージの家。
自然環境と住環境を隔てる存在だった「家」が、
自然環境と住環境をつなげる存在の「家」になること。
14、繰り返す
限りあるものを使い、使ったものがまた、
その土地の環境に負担をかけない状態で
そこにある菌や生物や環境が
自然な状態で朽ち、そしてまた芽をだし生まれ育つこと。
そんな一連の流れが、可能な限り繰り返すこと。
15、山とつながる
その家で使うエネルギー、消費財が
一方的に外部から供給され、一方的に消費するだけではなく、
使ったエネルギーとその結果排出されたもの(ゴミ)が
有効利用され循環する家。
建ててからも山とつながっている家であること。
16、命のバトン
絶えることのない
尽きない
すみずみまで行き渡った・・・
小さな単位で言うと毎日細胞が生まれ変わり、
体の中でも色んなものが循環し命が維持されている
大昔から先祖の命のバトンを受け継いでいて
それと同じことが地球環境の中でも長年において繋がっている
その営みを自分の世代で途絶えさせてはいけない。が、
現実は人間が生きていること自体
大きな負担をかけているのだろうと思うので
なるべく地球環境に負担をかけない家に住み
なるべく負担をかけない暮らしをしていく・・・
そのような謙虚な気持ちを持って暮らすことの中に
意味を感じます。
17、生きる
血液の循環。
生きている体=家であること。
住まい手が住むことで、
本当の意味での家が成り立ち、循環の家が始まると思う。
住まい手が暮らし、成長し、世代が交代すること。
物体として循環の家のシステムを構築する上で、
必要なのは、人だと思います。
18、正しい循環
太陽、植物、光合成、酸素、土壌、土、水、実り、摂取、
生きる、生かされる、戻す、きれいに、
摂理にそって、死ぬ、栄養となる
循環して成り立つ自然
そこに生きる人間、動物
人間だけが地球上の生物でない
正しく循環させること。
19、自然の理に沿う
自然の理に沿って生きる術、それを提案する場が「循環の家」
パーマカルチャー:Soil Design
設計:日影良孝建築アトリエ
施工:アトリエDEF
この三者がお互い調和し合い
今回の建築に関わる
すべての人の間に循環する互いを思い合う心が
この「循環の家」を完全な調和、
つまり愛そのものへと近づける
人は本来美しいものである。

