今日のしつもん

「無垢材」とは、
どんな材のことですか?

プロフ直井

化学物質不使用の自然な木材のことです。

  • 直井徹男さん(東京都/エコロジーライフ花)
  • プロフィール
家づくりに使用される木材はざっと、

  1. 無垢材
  2. 合板
  3. 集成材

に分けることができます。
順を追って、カンタンにご説明しましょう。


1:無垢材

丸太を切り出しただけのシンプルな木材のこと。


輸入の木材はもちろん、国産材の多くも、防腐剤・防虫剤・防カビ剤などの溶剤に漬け込んだものが 「無垢材」として出回っていますが、私たち「森びとの会」のメンバー各社が使うのは、そのような化学薬剤に頼らず、燻煙乾燥・自然系塗料・新月伐採など、極力自然な方法で 腐れ・害虫・カビなどを防ぐ工夫をほどこした、文字通り “無垢な木材” です。


2:合板材

丸太を薄くピーリング(大根のカツラ剥きのよう削ること)した単板(ベニヤ)を接着剤で重ね貼りし、強度を強めたもののこと。


現代の家を含む建築物や家具づくりなどには、この合板が至るところにふんだんに使われていますが、貼り合せる接着剤には防虫剤など、人体にも悪影響を及ぼす可能性がある物質が 含まれており、シックハウスなどの深刻な問題を引き起こしています。環境や人体に極力負荷をかけない 「家づくり」を目指し、私たち「森びとの会」では、 この合板材は使用していません。

3:集成材

様々な板や角材を集め、貼り合せて作った、板や角材のこと。


合板と同じく、たくさんの接着剤で貼り合せてあり、化学物質が多用されているので、「森びとの会」では、これも使用していません。


以上のようにまとめると、「無垢材」はとても贅沢品のように思われるかもしれませんね。確かに、端材などを接着剤で貼り合せた合板や集成材に比べると、贅沢な材と言えます。

が、持続可能な森づくりのために国産木材を使うことが急務とされる今、人体にも環境にも負荷をかけてしまう接着剤がふんだんに使われた「合板」や「集成材」に頼らず、「本物の国産無垢材」を使って家づくりをすることは、住まい手の健康はもちろん、日本や地球環境の自然を再生するためにも、とても重要なアクションです。

日本の森の「無垢材」を使って家を建てる人が増えれば、過疎化した森の町に仕事が生まれ、荒れ果てた植林の森に目と手と心が行き届き、山々が生命力を取り戻し、それは海、里、町街にも、いろんないのちを活性化させる効果を及ぼします。

人と自然がよみがえる家づくり。あなたもぜひ、ご参加ください。


森びとさん紹介

06
亀津雅さん(岐阜県/亀津建築)
・どんな人?
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02
高木孝治さん(山形県/古民家ライフ)
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01
西條正幸さん(北海道/ビオプラス西條デザイン)
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・会社ホームページ
プロフ直井
直井徹男さん(東京都/エコロジーライフ花)
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・会社ホームページ
03_02
大場江美さん(宮城/サスティナライフ森の家)
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・会社ホームページ

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