2014.4.15 the

きっと、うまくいく。

大好きな名画座「蠍座(さそりざ)」で
見逃してしまったインド映画
きっと、うまくいく」を、DVDで観ました。

お決まりの歌や踊りとともに、
笑いあり、涙あり、ハラハラドキドキあり。

奇想天外な感動ストーリーもさることながら、
久々に触れたインドの気配に旅を思い出し、
何度も懐かしさの波が打ち寄せました。

インドは、私の6年間の世界旅行の中でも、
アフリカや南米に勝るとも劣らぬ思い出の地。
そして、あのマザーテレサやガンジーが
生きていた国でもあります。

私にとって特に思い出深い街は、
マザーテレサが開いた施設が
たくさんあるカルカッタ(コルカタ)。

「ダヤ・ダン」と呼ばれるエリアにある
障害孤児をケアする施設で
ボランティアとして働いた日々は、
たった2週間ではあったものの、
数々の強烈な教えを私に与えてくれました。

以来、私の心にはマザーの施設が
「いつでも帰れる場所」として存在しています。

そこに行けば、どんな人でも、
「誰かの役に立つ働き手」になれる。

過去も未来も、国籍も性別も学歴も関係なく、
「今、誰かのために働く人」として、
すぐ必要とされる存在になれる。

それがどんなに喜びを持たせてくれることかを、
私はあの2週間で、強烈に思い知りました。

が、私がそんなふうに思えるのは、
早朝からお昼過ぎまで身を粉にして
体を動かせない子どもたちのために働き、
体はクタクタでも心は充実感で満たされながら、
午後は自分の英気を養う時間として、
自由に過ごせたからだと思います。

蠍座で昨日まで上映していた
和ちゃんとオレ」という
介護についてのドキュメンタリーは、
言葉にしきれない愛の人間ドラマでもありながら、
親の介護によって自由が100%奪われ、
出口のない疲弊の日々に苦しむ介護者たちが大勢いる、
という日本の現状を、
鋭く突きつける作品でもありました。


「人間が幸せになる絶対条件は何だと思う?」

と、札幌に住み始めたころ、
面白い人々が集まる「みんたる」という名物カフェで、
一人の高校の先生に聞かれたことがあります。

愛、自由、安らぎ、お金?…
笑いながら思いつくまま答えましたが、どれもハズレ。

先生は最後にキッパリと、ほほ笑みながら言いました。
「それは、“人の役に立つこと”だよ」。

歳をとるごとにその言葉を実感するようになってきた
私ですが、きっと何事も、バランスが大切。

人の役に立つことを喜びと思えるには、
その人が役に立ち続けることのできる元気を
持ち続けることのできる環境も必要だと思います。

マザーテレサの施設や各地の取り組みをヒントに、
必要な社会のしくみをリアルに考え、
みんなでつくってゆけたらいいな…

「きっと、うまくいく」のインドパワーに勇気をもらい、
そんなことを思った昨日今日でした。


環境未来ネットさっぽろさんが主催してくださる
明日の札幌エルプラザでのお話会では、
インドの人々のくらしの知恵と底力についても
お伝えしながら、そんなこんなも語り合えたらいいな、
と思っています。


2014年4月15日・火曜日