2014.6.15 sun

レッツ・エネチェン!

日曜日のこだまは、フリーテーマ。
今日は、トレトレのニュースをお知らせします。


世界をグリーンに輝かせるアイデアを
毎日紹介しているサイトgreenz.jp
NPO法人「北海道グリーンファンド」の代表
鈴木亨さんのインタビュー記事
を書いたのをきっかけに、


北海道の環境活動家や団体をつないでいる
NPO法人「北海道市民環境ネットワーク」
通称「きたネット」の宮本尚さんから
ワクワクする情報をいただいたのです。


それは、

“原発や化石燃料に頼っているエネルギー源を、
 地元でまかなえるエネルギー100%に
 変えてゆくことを目指して、
 みんなで手をつなごう!”
という取り組み、
通称 “エネチェン100”

「北海道エネルギーチェインジ100ネットワーク」
が誕生したよ、というニュース。


参加するメンバーは、北海道で長年
自然と循環する環境・社会づくり活動を続けている
NPO法人のリーダーたちをはじめ、
酪農学園大学、北海道大学などに勤める有志など、
気骨あふれる北海道民たち。


3年前、東日本大震災と福島原発の事故を機に
想いを同じくするメンバーが集まり、
エネルギー自給100%の北海道づくりに向けて
基盤とロードマップ(目標実現までの指針と計画)
づくりをスタート。

今年の5月、いよいよその実現に向けて
正式にグループを立ち上げたのだそうです。


「のんびりはしていられない。
 早く動かないとね」


と、モーレツな忙しさながら
このネットワークのマネージャー役を
買って出たのが、

ミュージシャンとNPO職員、という
二つの顔を持つ宮本尚さん。

宮本尚さん

彼女が核の問題と
出合ったのは、
小学校一年生のとき。

死んだ女の子」というタイトルの
広島で被爆した少女のことを
歌った歌を聴いたのが
きっかけだったそう。


その歌の中の

 あたしは何にもいらないの 
 誰にも抱いてもらえないの
 紙切れのように燃えた子は
 おいしいお菓子も食べられない

という歌詞がことさら胸に焼きつき、
「私のおこづかいで
 この子にお菓子を買ってあげたい」

と言ったのをきっかけに、

お母さんが
本当に、
娘の言葉をつづった
手紙と
おこづかいを、当時くらしていた
オホーツク沿いの町から広島市に郵送。


それが広島で話題を呼び、
広島市長が慰霊碑に
ケーキを買って備えた、
というニュースが新聞に掲載。


広島からお礼の手紙とともに
送られてきた
たくさんの原爆の資料を
ひとりで毎日見つづけてていた、
という尚さん。

その後、
チェルノブイリの原発事故で
再び核問題と向き合い、
チェルノブイリのことを
歌詞に入れた歌をつくって
ライブで歌ったりはしていたものの、

「東京でくらしているときは
 音楽スタジオで福島の電気を
 爆発的に消費していた」

とのこと


きっと、そんなこれまでのすべてが、
今の彼女を人一倍「エネチェン」に
向かわせているのだなぁ…!
と、人の道のりの奥深さを感じました。



尚さんいはく、

「みんな同じ方向を向いているはずなのに、
 仲間同士になれるはずの人たちが
 小さな意見の違いで分断してる。
 昔からずっとそれがくり返されてきたけど、
 もう分断してる場合じゃないよね。

 いのちをつないでゆくためには、
 まず、みんなで手をつながなきゃ」。


人類共通のニーズは、
イキイキと、生きること。

その共通の望みを叶えるために、
今、何をやめ、
何を選ぶ必要があるのか。



尚さんの声とまなざしに胸が熱くなり、
「想いを行動してゆこう」
とあらためて背筋を伸ばした、

日曜の午後でした。


「死んだ女の子」 played by 元ちさと&坂本龍一
(歌詞の一部が、原曲と違っています)
【作曲】木下航二【作詞】ナーズム・ヒクメット【訳詞】飯塚広

原曲と歌詞は、こちら
解説を読むと、さらに
この歌にこめられた想いが胸にしみます。


2014年6月15日・日曜日

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