2014.6.24 the

こころの着火マン⑤K師匠

「ハプニングが起きると
 幸せになれるのよ」


今日、「お茶を楽しむ会」で
お客様を迎えてのお茶会が
始まる前に聴いた
K師匠のその言葉に、


どんな出来事もポジティヴに受け入れ
楽しもうとする強さと
明るいエネルギーを感じました。


千葉県から来札したK師匠は
2日前に起きた貨物列車脱線事故
乗っていた寝台列車を途中で降ろされ、
急きょ船で函館に到着。

「船で北海道に来れるなんて、
 思いもよらないことで
 トクしちゃったわ。

 私は青い海を初めて見たの。
 白波がたって…
 ほんとうに美しかった」


ごはんも食べれぬまま
大荷物を抱えて大移動することになり
大変な想いをしたにもかかわらず、
札幌に
たどりついた顛末を、
楽しげに語られたK師匠。

JR職員に対して怒鳴り声をあげる人々や
我先にと乗り換えの列に割り込む人などもいて
人々のいろいろな姿を見た、とも。

「80過ぎのおばあさんもいたのに、
 誰も手を差し伸べようとしないの。

 大変なことになりましたね
 って話しかけたら、
 『何が起こるかわからないから、
  旅はリュックに限るのよ』って。
 私の方が教えられたわ」と。



「どんなときも一歩引いて
 
楽しむゆとりを持っていれば、
 
ハプニングは
 いろんな贈り物を
与えてくれる。

 そうすれば何が起きても
 ありがたいと思って
 幸せに過ごせるやないの」


そう言ってほほ笑むK師匠の
もうひとつの名言は

「そうきましたか」

ハプニングが起きたとき
どんなに切羽詰った状況でも、
いつも、ひとまず、ゆっくりと
そうおっしゃるのだそうです。


二十代で心臓の大手術をし、
大好きだった日本茶を
受け付けなくなってしまった体が、
唯一すんなりと受け付けた
無肥料無農薬の自然茶。

病弱の身でそのつくり手を探し歩き、
日本の秘境ともいえる奥地に
その人々を見つけ、
つくり手たちと丁寧に交流を重ねながら、

その自然茶と、それを楽しむ文化を
伝え残すために、
40年間尽力してきたK師匠。


この名言は、言葉に尽くせぬ
師匠の体験と想いの中で培われてきた、
腹を据えてハプニングと向き合い、
予期せぬ出来事をバネにするための
魔法の言葉なのではないかと感じます。


日本の奥地に何百年も根ざしてきた
たくましい茶木の葉を、手で摘み、
薪釜で手炒り、手もみして作られる自然茶。

それを40年間飲み続けていると、
こんな“土っかり”としたゆとりが
細胞のすみずみにまで
行きわたるのかもしれません。


2014年6月24日・火曜日

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≪森のなかまNews!≫
“土っかり”としたお話が聴ける
このカフェに、私も自然茶持参で
参加してみたいです。

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