今日のしつもん
なぜ、
なぜ、
国産材の家がいいのですか?
「なぜ、人・町・地球が元気になるか」 については、
以下のようにつながっている、いろいろな理由があります。
1:人が元気になる。
2:町が元気になる。
3:地球が元気になる。
以下のようにつながっている、いろいろな理由があります。
1:人が元気になる。
- 日本の大切な自給資源である森の知識を持つ人が育まれ、持続可能な森づくりの知恵と技術が受け継がれてゆく。
- しかも、私たち「森びとの会」のメンバーたちが使っている国産材は、防腐剤や防虫剤などの薬品がしみこんでいない“無垢の木材”なので、人体や環境に悪影響を及ぼす心配や、シックハウス症候群の危険性も減ってゆく。
(輸入の無垢材も合板に比べると化学物質のリスクは少ないですが、国産無垢材の方が輸送距離にかかる環 境負荷も少なくてすみ、森林伐採後の植林による、幼木の二酸化炭素吸収率なども加味すると、人を元気に する確率が高いと言えるでしょう)
2:町が元気になる。
- 日本の森の木を使うことで、日本の林業の仕事が増えれば、地方に仕事ができ、過疎化がくいとめられる。
- 山崩れなどの被害を受けていた山里や森の町の安全が保たれ、仕事もあるので、過疎化が深刻な地方の村や町に、人と活気が戻ってくる。
- 国内の仕事が増えるので、日本全体にも活気と経済効果が生まれる。
- 風通しと日当たりが良くなった森では、木々の根腐れや倒木が減り、しっかりと根を張った木々が増えれば安定した地盤が取り戻され、これまで大きな問題となっていた山崩れや洪水の心配がなくなる。
3:地球が元気になる。
- 日本の植林の森の木が切られれば、また新たな植林が進み、二酸化炭素の吸収率が高い幼木の生長は、温暖化の防止にもつながる。
- すたれていた森の仕事が増えて日本の林業が元気になれば、手入れする人がいなくて間引きや枝打ちがなされぬまま窮屈な状態で生い茂った弱い木々が間伐され、暗かった森に日光が差し込み、森全体が元気を取り戻してくる。
- くずれた土砂の害などで死にかけていた土地や川や海がよみがえり、田畑や、川や海の生き物たちも元気になる。
- 使われていなかった日本の植林の森の資源が使われ、
依存しきっている輸入材の使用が減れば、
海外の森の資源をむやみに伐採する必要がなくなり、
地球全体の問題解決にもつながってゆく。
◆西條デザインと、北海道の森のおはなし。
・我社も昔は、輸入派でした。
僕が最初に家づくりを始めた20年ほど前、輸入木材全盛期で2×4工法の住宅などは、ほとんどの木材が輸入材でまかなわれていました。カナダ製、フィンランド製…などと聞くと、なんだか高級木材のような気分になって喜んでいた気がします。ぼく自身も最初は無垢の輸入木材を使い、店舗や住宅をデザインしていました。
・使わなければ、持続しない。
僕の住む北海道は、森林大国。日本の中でも他を寄せつけずダントツの1位の森林面積を誇っていますが、それに反して地場産木材の普及率は、反比例している地域のような気がします。
北海道の森林(人工林)は、戦前・戦後に丸裸にされた山に植えた木が50年ほど経過して、今、伐採期を迎えています。「いつ使うの…?今でしょう!」と言わんばかりです。
・地産地“商”が、エコロジカル。
縦に広い日本では、地域によって植生も違い、建築資材として使用される木材も地域差があります。北海道産の杉材は、ほとんどが本州へ送られていて、地元ではほとんど消費されていません。逆に北海道産のトドマツは湿気に弱いため、雨の多い本州では人気がなく、構造材などに使用されることはありません。
国産材でより地域の気候風土にあった木材で家を建てることは、環境負荷を軽減し、地材地消やウッドマイレージ(木材の運搬にかかる環境負荷の指標)などの考えを反映させるためにも、大切なことだと思います。
我社は20年間に、輸入材から国産材へ、ノンホルマリン合板から「無合板無垢材」へ、と徐々にシフトし、今では地元、北海道産の無垢の木100%で家が建てれることを実証しています。
森びとさん紹介
- 亀津雅さん(岐阜県/亀津建築)
・どんな人?
・会社ホームページ - 高木孝治さん(山形県/古民家ライフ)
・どんな人?
・会社ホームページ - 西條正幸さん(北海道/ビオプラス西條デザイン)
・どんな人?
・会社ホームページ - 直井徹男さん(東京都/エコロジーライフ花)
・どんな人?
・会社ホームページ - 大場江美さん(宮城/サスティナライフ森の家)
・どんな人?
・会社ホームページ
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