Vol.1
“森びと” って、だぁれ?
「森からうまれ、森へかえる家づくり」を合言葉に、国産の無垢材をはじめ、できるだけ地元にある自然の恵みを使った家づくりを続けてきた家づくり集団、森びとの会。
「森びと今昔ものがたり」では、そんな「森びとの会」のメンバーである、全国6社の今に至る過去からのドラマチックストーリーを、写真やインタビューをもとにお届けしてゆきます。
初回の今日は、まず、この6社の社長さんたちの“顔見世”から、とまいりましょう。
↑ こちらが、メンバー全員の集合写真。舞台は、3月1日(つい先日)の北海道。
メンバーの一員である、(有)ビオプラス西條デザインさんが手がけた、1960年代に北海道規格住宅として各地に数多く建てられていたコンクリート住宅を、自然素材でステキにリフォームした、「三画屋根の家」の前での撮影写真です。
◆有限会社ビオプラス西條デザイン の社長さんは、この方。
2010年に、ご自身のオーガニックな菜園づくりの様子を綴った北海道新聞での連載、「西條さんの菜園だより」が話題となり、工務店の社長として、というよりも、“ステキな家庭菜園づくりを楽しんでいる人” として道内で一躍有名人になった、西條正幸さんです。(菜園カレンダー&菜園NOTE の生みの親でもあります)
全員集合写真で正幸さんの左隣に写っているのは、専務で弟さんの、西條晴彦さん。
北海道で、道産材や自然素材にトコトンこだわった建築を実行しているこの会社が、今のような建てものづくりを貫くようになったドラマチックストーリーとは…?どうぞお楽しみに〜!
◆さて、集合写真で西條晴彦さんの左隣にいるのは、山形で、これまた自然素材+職人ワザによる家づくりを貫いている、古民家ライフ株式会社 を営む、高木孝治さん。
日本の知恵と手ワザがふんだんに詰まった古民家の再生に情熱を傾ける中で、昔の日本の職人が遺した技法や心意気、古びてなお味わいを増す多種多様な日本の木材の素晴らしさに触れ、「日本の大工の手仕事を未来につなぎたい!」 という熱い想いで会社を立ち上げた、高木さん。
会社経営、設計、大工仕事…と、一人三職をこなしつつ、なんと自給用の米づくりや薪づくりまで実践する30代。(いろんな作業のときに使い勝手のいいこんなガーゼタオルも、自分でデザインして作ってしまったとか。マルチプレイヤーですね〜)
若い大工さん(左)を育てつつ、山形の様々な分野の職人さんたちとつながりながら温故知新のくらしを実践する高木さんの波乱万丈ものがたり。こちらも、お見逃しなきように…!
◆森びと集合写真の真ん中に写っているラブリーな女性は、宮城県仙台市で 株式会社サスティナライフ森の家 を営む、大場江美さん。
3児の やんちゃエンジェルズの母であり、森を愛して止まない少年ごころを持つダンナ様の妻であり、2011年3月11日の震災後に産声を上げた、この会社の社長でもある、スーパーレディの江美さん。
こちらが、彼女を支え共に歩んでいる社員のみなさん。
震災後にこの会社が生まれた経緯とは…?そして、自然素材の社屋を、社名の通り森の中につくった理由とは…?NHK「プロフェッショナル」ばりの彼女たちのストーリーも、これまた必読ですよ〜!
◆さて、森びと集合写真、いちばん左の男性は、岐阜・多治見市にある 有限会社亀津建築 の社長さん。
43歳にして、一筋縄ではいかない職人軍団から熱い人望を得る、亀津雅(まさし)さん。
青いジャケット姿の弟さん・亀津薫さんをはじめ、若い職人さんや設計士、営業マンまでを抱える“亀津ネットワーク” の結束のヒミツとは…?
多くの木工職人や瀬戸もの職人を生んだ、木や土の恵みあふれる岐阜・多治見の風土に生きる、厳しい目を持つお客さんたちに磨かれた、職人魂の根底にあるものとは…?
彼らの今昔ものがたり、読んだらきっと、会いに行きたくなるはずですよ。
◆さて、最後は、「森びとの会」 の立ち上げメンバーのお一人である、東京都・台東区で 有限会社エコロジーライフ花 を営む、社長の直井徹男さんと、専務の明美さんご夫妻。
大都会で、自然素材の家づくりとともに自然雑貨店も営み、「自然なくらしづくり」をトータルに提案するこの会社のお店とオフィスは、東京のオアシス的存在。
直井ご夫妻の今昔ものがたりには、目からウロコの知られざる東京話が満載。東京で自然素材の家に住むことの大切さと難しさを、トクと感じていただけることでしょう。
次週の公開を、乞うご期待!
◆……というように、「森からうまれ、森へかえる家づくり」という同じテーマに根ざした仕事をする工務店でも、土地柄によっても、人生の流れによっても、実に個性的で、6社6様。
得意分野や考え方もそれぞれ違うこの6社が、互いの心意気を語り合い、各地の情報・考え・想いを交わしてゆくことで、現代農業同様、化学物質にまみれてしまった現代の建築業界も、次第に自然の力や日本の手技を取り戻し、ひいてはそれが、日本の森、世界の森、森につながるいろんな自然と人の営み…に、活気とよろこびを波及してくれるはず。そんなヴィジョンを描きながら、もりびこはその道のりを、心から応援してゆきたいと思っています。
みなさまもどうぞ、ひびき合ってくださいね!
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