2014.4.7 mon

言の葉の幹。

毎週月曜日に更新される
筋トレ」という占星術サイトの
週刊星占いを楽しみに見ています。

占いが気になる、というよりは、
書き手である石井ゆかりさんの
星の読み方と文章が好きだから。

今週はどんなふうに星のめぐりを解釈し、
どんな言葉でそれを伝えてくれているかな
と、ちょっとワクワクしながらクリックします。

彼女の視点と言葉には
いつも自然な温かさがあり、
基本的にネガティヴな表現がないので、
安心して楽しむことができます。

他の占い師なら別の解釈、
別の言葉になりそうなことも、
彼女の手にかかると
やわらかくポジティヴなものになり、
花の香りのようにかすかで優しいエネルギーが
胸の中にほんわり灯る気がするのです。


解釈によって物事はここまで変わるんだ、と
いつも思い知らされるもう一人は、
安倍晋三さんです。

とくに憲法解釈については問題になっていますが、
「戦争放棄」を宣言した9条があっても
「集団的自衛権の行使」を強く訴え、
「平和のための戦争」を予告するような発言を
重ねているので、

石井ゆかりさんの言葉を受け取る時とは逆に、
いつも不安を感じさせられます。

ましてや、彼は石井さんと違って
私たちのくらしに多大な影響力を持つ
わが国の首相なので、好き嫌いにかかわらず、
彼の言葉には注意を払っておかなくてはなりません。


さて、昨日友人からの情報で、
今は学校で日本国憲法の三原則を、
「基本的人権の尊重」「国民主権」「平和主義」
と教えていることを知り、驚きました。

私の頃は、憲法の三原則は、
「基本的人権の尊重」「国民主権」「戦争放棄」
と教わった記憶があるのですが…

「戦争放棄」=戦争を投げ捨てること、で、
これは解釈に幅を持たせにくい言葉ですが、

「平和主義」は、安倍さんの手にかかれば、
いつのまにか「平和のために戦おう」
…と
変化しかねない気がします。


言葉は葉っぱ。

使い手がどんな根幹を持っているかによって、
どちらの方向へも飛んでいくし、色も変化する。

あらためてそう実感し、
自分の幹を省みた私です。



2014年4月7日・月曜日