2014.4.9 wed

“交歓”経済2!

昨日つづった「交歓経済」について、
もう少しお伝えしようと思います。

まずは、この発想のきっかけについて。

それは9年前、
札幌に移住して間もなくの時期に出合った
食費はただ、家賃も0円!
 お金なしで生きるなんてホントは簡単
という本でした。

ちょうど、「そもそもお金って何だっけ…?」
と考え始めていたときに、
ふらりと立ち寄ったブックオフ(古書店)で
この本とバッチリ目が合い、導かれるように購入。

共感と発見で胸を高鳴らせつつ一気に読み、
脳みそを刺激されて思考がめぐり始めました。

作者のハイデマリー・シュヴァルマーさんが
母国ドイツに一大ムーブメントを巻き起こしたという
「ギブ&テイクセンター」は、
お互いの特技や不用品を交換するという、
今で言う地域通過の原型のようなもので、

本を読んで、ギブ&テイク、という言葉に
ちょっとドライすぎる印象を持った私は
「交換が“交歓”になったらいいな」
と感じ、
自分なりに試してみることに。


昨日お伝えした
「一花屋」でのトライアルの前にまず、
友人から依頼された、ネーミング・
HPの企画・構成アドバイス・文筆仕事…
の報酬を、現金と「ほしいもの」の半々で
いただく、という提案を持ちかけたのでした。

友人は最初
「どうすればいいの…?」と戸惑っていましたが、
彼女からムリなく提供してもらえそうな事柄と
私の欲しいモノゴトの接点を考え、
それをもとにまとめた「ほしいものリスト」を渡すと
すぐにしくみを理解してくれて、
トントン拍子に交渉成立。

相談の結果、報酬の半分を現金で、残りを、

・人からたくさんもらうと言っていた
 オーガニック野菜のおすそ分け
・彼女が主催するパン教室への参加権一回分
・フライパンで焼く天然酵母パン出張講座一回分
・彼女が主催するイベントへの出店権一回分
・私のスライドトークの主催一回分

で支払ってもらい、お互い大満足したのでした。

現金単品での交換はカンタンで便利ですが、
多様な選択肢から互いに合意できるものを選ぶ
「交歓経済」の楽しさと豊かさに
、彼女も
「おもしろかった〜お仕事交換ていいね〜♪」
とニコニコ。

その後、私は、

一花屋講演と、ほしいモノゴトの交歓
ちゃいはな(お店の手伝いと、自給自足レッスンの交歓)
オフグリッド太陽光発電の師匠・イオさん
 (広報活動と、自家発電の指南と作業の交歓)

…と、おもしろがってくれそうなお相手と
少しずつ交歓経済活動を重ね、


「やっぱりコレって、お互いオトクで超楽しい!
 お金とモノゴト、半々くらいの交歓生活だったら、
 ちょうどいいバランスな気がするな」


と思いつつ、今に至ります。

今の私の生活のように、
必要な食料や住まいを自給するのが難しい

都会暮らしでは、やっぱり現金は必要ですが、

家賃、食費、光熱費、交通費、通信費、交際費…
と、自分の家計を分解して冷静に眺めてみると、
「これはこうすれば、この人と交歓できるかも…」
と、気づかずにいた可能性も見えてきて、

いろんな人々とのつながりを活かし合うことができれば、
お金だけの交換システムからバージョンアップした、
みんなの個性が資源となる豊かな“交歓のしくみ”が
作れそうな気がしてきます。



一花屋の女将である友人は、
「モノの図書館があったらいいのに」とも言っていて、
ご近所同士で気軽にモノの貸し借りができる
便利な
しくみが作れたら、交流と“笑エネ”の輪は
もっと広がり、消費税や紙幣経済に翻弄されることなく、
くらしはさらに、ラクで楽しくなるかもしれません。

そこで今日は一つご提案です。

ぜひ一度、あなた
の「できること」と「ほしいもの」を
紙や画面に箇条書きで書き出してみてください。

そしてよろしければそれを、
「もりびこ」までお知らせください。


そうすれば少なくとも
「もりびこ」につながる人々同士が

「得意なこと」や「求めているもの」を知ることができ、
互いの「できること」や「ほしいもの」を
交歓できる可能性が生まれると思います。

まずは私から、という気持ちで、
昨日書き出した交歓リストの要素に、

「貸せるものリスト」も追加します。
(本日のお昼には、またブログにUP予定)

さすがに「モノの貸し借り」となると
遠方の方々とのやりとりは難しい場合が
ほとんどだと思いますが、参考までに
とりあえずお知らせしてみます。


ゆくゆくは、図書館、公民館、コミュニティセンター、
役場、駅、カフェ、コンビニ、いろんな店舗…などに
「ものごと交換ライブラリー」を作って、
本だけでなく、物、仕事、特技、できること…など、
いろんなものをみんなで大切に共有し合えるような
しくみを作って
みたいなぁ〜!と思います。

何事も、「やりたい!」と思う人が多ければ、
そう遠くない未来に、きっと実現できるはず。

お金以外の交換も楽しむ試み、
もりびこ発「交歓経済」プロジェクト。


あなたのご意見、ご感想、交歓リストを、
ゆるゆる楽しみにお待ちしています♪


2014年4月9日・水曜日