2014.5.5 mon

タビコレ④

旅の連載コレクション第4弾は、
NHKの語学テキストでやっていた
カラー5ページの豪華版。

くちこみ世界遺産〜伊住民エネルギー1 001

くちこみ世界遺産〜移住民エネルギー2 001

くちこみ世界遺産〜移住民エネルギー3 001


これは、「地球の歩き方」のライターさんとの
出会いがきっかけでいただいたお仕事。

あれは確か、南米の田舎町。
早朝、いつものように長距離バスで
初めての町に降り立ち、
重たいバックパックを背に
しばし町の中を歩き、
ピンと来た安宿にチェックイン。

お昼くらいまで寝て夜行バスの疲れを
取った後、町を歩こうと階下に下りていくと、
日本人男性がフロントのお姉ちゃんと
なにやらトラブっている様子。

「どうしたんですか?」と声をかけると、
「この人、ちっとも英語が通じなくて…」
とのこと。

そりゃそーでしょ、ここスペイン語圏だもん!
と心の中で思いつつ
(中南米はやっぱりスペイン語なのです)、

旅学校のおかげで

カタコトのスペイン語を話せるようになっていた私は、
男性の要望をフロント女子に通訳し、一件落着。
「お礼にごはんでも」と食事をご一緒することに。

フリーライターとして世界を旅していることを話し、
「もっと旅のことを書く仕事がしたいんですよね〜」
と言う私に、「きっと手ぐすね引いて歓迎してくれますよ!」
と、NHK出版局の編集者さんを紹介してくれたのです。

一時帰国時に会いに行くと、その場ですぐ連載が決定。
本当にラッキーでした。

「uno!」や「とれとれ音楽紀行」では
思いっきりアナログな手づくりコラージュでしたが、
NHKの編集者さんは
「コンピュータでコラージュ風にしましょう」と言い、
私が手描き原稿をもとにアタリをつけたレイアウトを
印刷に回し、そのまま原稿化。

完全ハンドメイドより
ノッペリした仕上がりではありましたが、
NHKでは異色の連載となりました。

私はコラージュが大好き。

写真がヘタでも
伝えたい部分だけを切り抜けば
楽しい表現ができるし、
手が加わることで温もりも加わる。

チラシ、包装紙、紙袋、
雑誌、絵葉書、期限切れのカレンダー、
古着、布切れ、ヒモ、ボタン…

「もういらない」と思っていたものたちが
宝石のカケラに生まれ変わる。

ピカソ、ダリ、クレー、マグリット、
ブルーナ、植草甚一…

いろんな芸術家たちも手がけた、
このリミックスの魔法は、
きっと こどもの日にふさわしい
レクリエーションにもなることでしょう。

おうちにある
「もういらない」と思っている宝石たちで、
あなたもぜひとも、お試しくださいね。

今日も一生に一度の、
すばらしい一日を…!



2014年5月5日・月曜日