2014.5.4 sun

タビコレ③

出てくる出てくる、旅連載!

第3弾は、
日本最大のラジオ局・有線放送の会員誌と
ラジオ番組で1年間レポートしていた
「アジアとれとれ音楽紀行」です。

とれとれ音楽紀行〜韓国 001

とれとれ音楽紀行〜台湾 001

タビコレ①でご紹介した朝日新聞出版局の
月刊女性誌「uno!」での連載を見てくださっていたという
有線放送の会員誌の編集者さんが
たまたま私のいた広告代理店の先輩のお友達で、
一時帰国した折に「会いたい」と言われご対面。

「uno!」の連載のようなコラージュで連載してほしい、
とリクエストされ、いきなり有線放送の重役さんに
企画をプレゼンテーションすることに。

その重役さんも、「uno!」の編集長同様
私が徹夜で考えた
5つの連載企画案を
すごい速さでパラパラパラーッと見て、
全企画の最後にダメモトで付けておいた
「このすべての企画にラジオ番組を連動できます」
というシートで手がストップ。

「これでいこう!ラジオだよラジオ!
 テーマはアジアの民族音楽!」

とのこと。

「お…音楽もラジオも大好きですが、
 特に民族音楽には詳しくなくて…」

と、面食らった私がちょっとオドオドして言うと、

「あ、そう!音楽好きなの!いいね〜
 じゃ、できるでしょ。現場に行けばできるって!
 ちょっと待って、今、大阪本社の
 ディレクターに電話するから」

と言って、ケータイ電話をかけ、

「あ、オレだよオレ。あのね、今ここに
 おもしろいコピーライターがいてね、
 バックパック背負って世界を旅してるんだって。
 で、ラジオやるから!テーマは民族音楽。
 いま電話代わるから、あとよろしく!」

…というわけで、
Kディレクターと私は電話で初対面。


「…なんかそういうことみたいなんで、
 よろしくお願いします…(苦笑)」

とお互い声だけで挨拶を交わし、
そのあと構成などを話し合って、
私が旅するアジア各地のトレトレ音楽を、

・現地調達のライブハウス音源とCD音源
・現地の町の音や自然の音
 (鳥のさえずりや波の音など)

・現地の人々との会話やインタビュー

…をMDで録音して、手紙やCDとともに
国際宅急便で日本に送り、
それを脚本家が物語仕立てに構成し、
大阪で売れっ子の舞台女優さんが
私の親友役としてナレーションをする、
旅と音楽と物語がミックスされた2時間番組
「アジアとれとれ音楽紀行」がスタート。

毎回、「アキコ、元気ですか?」という、
私からの手紙を朗読するアキコの声で始まる
その番組の設定は、

同じ大手広告代理店に勤めていた
よきライバルで親友同士のミヅホとアキコが、
勤続10年を機にそれぞれの夢を叶えるため退社。

ミヅホは世界一周の旅へ、
アキコは舞台女優の道へ。

毎月旅先のミヅホから届く手紙と音楽に支えられながら、
東京で厳しい修行の日々を送るアキコは英気を養い、
女優への道を進んでゆく…

という、半分ホントで半分フィクションの物語。

自分の声を客観的に聞くと
顔から火が出る思いがしますが、
有線放送の200種類くらいある番組の中でも
これはかなり異色で、ディレクターは
「Kさんらしい個性的なおもしろい番組だね!」
と同僚やお友達に言われていたとか。

うちの母は、
有線放送で1ヶ月ごとにエンドレスで流れる
その番組を聴くために美容室に行き、
店内の有線放送チャンネルを「とれとれ…」に
合わせてもらっていたそう(笑)

いや〜私のトークはともかく、
アキコのナレーションと
音楽やストーリー設定のシンクロが絶妙で、
番組自体はホントにおもしろかったんですよ〜

いつかまた あんなラジオ番組、
やってみたいもんです。


2014年5月4日・日曜日