2014.9.4 thu

言葉が生まれいづる場所。

もりびこのパートナーである
森びとの会」メンバー各社の情報を
クローズアップしてお届けする、木曜日。

今日は岐阜の森びと、
亀津建築さんのブログ記事をピックアップ。

亀津建築さんが庭や外構づくりをお願いしている
稀月さんという愛知県長久手市の庭師さんが、
こんなショップをオープンしたとのこと。
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亀津さんのブログには
さらりとカンタンなことしか書いていないので、


どんな庭師さんなんだろう?
どんなお店なんだろう…?

と思い、
「稀月」「長久手」で検索してみると、
くわしい
ブログ情報を発見。

ふむふむ、稀月と書いて「きげつ」と読むのか〜
お店はリニューアルオープンなのね〜

と、紹介されている写真や情報を見て、
少しずつ様子がわかってゆきました。

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そしてあらためて、
亀津建築さんは、こんなお店を営んでいるところに
庭づくりや家の外回りのデザインや施行を
頼んでいるのね〜と、亀津建築さんの
つながりの広さに想いを馳せました。



森びとの会は
メンバーが2社増えることが決まり
もうすぐ計8社になるそうですが、
私がお目にかかったことのあるのは
先日までの6社のみなさん。

総じて職人気質で
決して弁が立つ方ではない
この会の皆さんの中で、ことさら

私にとって取材が難しかったのが、
何を隠そう亀津建築さんでした。

1週間に一度更新されるかどうかの
ブログ記事からもわかるように、

亀津建築の皆さんは、建築についての
具体的な質問に関すること以外は

必要最低限のことしか言葉にしてくれません。

いや、建築に関わることですら
自らアピールすることはほとんどなく、

言葉より実物で勝負、という感じなのです(笑)


これは非常にライター泣かせで、
実は実際、私は亀津建築の取材時に
泣いて泣いて、涙が止まらなくなる、
という体験をしました(笑)。


でもそれは、言葉よりもずっと圧倒的な
職人さんの気骨と深さに琴線が触れて、
胸がいっぱいになってしまったから。

泣きながらも何とか言葉を引き出そうと焦って
支離滅裂なインタビューをしている自分の声と、
途切れ途切れに数少ない言葉しか発しない
職人さんの声が入った録音音源を聞き、
あの日の取材のひとときを思い出すたびに

私は、白旗を揚げたような、
肩に背負っていた重い荷物を全部降ろして

身ひとつでスタートラインに戻ったような
気分になってスーッと全身の力が抜け

おなかの底があったかくなってくるのです。


ほんの2〜3日の取材で
人の人生を切り取ろうなんて
しょせんムリで、傲慢なことなんだ。

何度も何度も会って、
耳を澄まし、見つめ合い、
呼吸を交し合ってこそ、

少しずつ少しずつ
その人の中から香り立つ気配を
受け取ることができ、

そうしているうちにいつかやっと
その人のひとしずくが

私の中にしみてくるんだ。

言葉にならないそのひとしずくを
自分の中でとくと味わってこそ、
伝わる言葉の結晶が生まれる。

インスタントに取材して
インスタントに出す記事は
浅い呼吸といっしょ。

深い呼吸の記事が書きたければ、
何度も何度も、会いに行かなきゃ。


言葉の少ない亀津さんや
森びとの会の皆さんのブログ記事を
読むたびにそう思い、
各地の森びとたちを
恋しく思い出している
私です。


2014年9月4日・木曜日

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≪森のなかまNews!≫
北海道の森びとさんである西條さんとは、

出逢ってもう7年くらいですが、逢うたびに
いろんなことを教わっています。週末は
岩見沢か…自転車でどのくらいかな…(笑)

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「道産木材100%で建てた『岩見沢の家』完成見学会」
By ビオプラス西條デザイン

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