2014.10.25 sat

きらパチ(22)愛のブロッコリー

今週の「きらパチ」は、こちら。

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先日のニセコ講演の際、
ずっと会っていなかった友達が突然会場に現れ、
このブロッコリーちゃんたちを
笑顔で手渡してくれたのです。

実は、彼女と私は5年前、
とても気まずい別れ方をしたのでした。

彼女がニセコ方面に住んでいることは
風のうわさで聞いていて、
今回ニセコに行くにあたって
「どうしているかなぁ…」と
懐かしさと苦い想いが
同時にこみ上げていました。

講演会場に到着し会場に入ろうとしたとき
「みづほちゃん」と背後から声がし、
振り返ると春の光のようにやさしい笑顔で
仕事着姿の彼女が立っていました。

「ポスター見てね、
みづほちゃん、こっちに来るんだなぁ〜
ってわかったの。

講演会は仕事で参加できないんだけど、
ちょっとね、プレゼント。

会が盛況でありますように…」


私はこみ上げるものを感じながら、
たんぽぽのような優しい空気をまとった
彼女を見、
声を聞き、うれしくて、安心して、
心の中がやさしい光でいっぱいになりました。

そのときの私達の間には
以前お互いの間にあったような
トゲトゲした気配は全くなくて、
ただ、やさしい光が流れ合っていました。

と同時に彼女との辛かった思い出が
スーッと洗い流され、
誰よりも
人一倍やさしかった
彼女の思い出や言葉が

記憶の壺からあふれ出しました。


彼女の応援テレパシーや
多くの方々の心づくしの準備のおかげで
ニセコでの講演は無事盛況のうちに終わり、

その夜 泊めていただいた、
送電線が通っていない、
森の中で自給自足生活を営む
小野さんのお宅でふとんの上に座って
寝る前のストレッチをしながら一日を振り返り、
彼女との再会にも想いを馳せました。

胸の奥底にくすぶっていた辛い記憶は
もう幻のように色あせていて、

「打ち上げ花火の時、
空を見上げている人たちみんなで、
“同じ空の下で辛い想いをしている人たちに
この幸せが行き渡りますように…”
って祈れたらいいのにね」


という、昔ハッとさせられ感動した彼女の言葉や
いっしょにいた頃の温かい思い出が、
遠く、まぶしく、よみがえってきました。



そうするうちに、なぜ彼女が私に
ちょっと季節はずれとも思えるブロッコリーを
手渡してくれたのか、その理由にハタと思い至り、
ハッとして、再び胸がいっぱいになりました


昔、彼女も含め
大勢の仲間たちで盛り上がった夜、
酔っ払ったオーガニック農家の友人が
「好きな野菜で性格を当てる野菜占いをしてあげる」
と言い出し、そこに居合わせた全員が
一人ずつ好きな野菜を言い、
大笑いしながらそれを聞いたことがあり、

そのとき私が好きな野菜として挙げたのが、
「ブロッコリー」だったのです。

もう6年くらい前の たった一晩のことなのに、
彼女はそれを覚えていたから、
ブロッコリーを手渡してくれたんだ!

そう思い当たったら、
窓の外の薄暗い月あかりとともに
彼女の想いとやさしさが
ふたたび私の胸の中に満ちました。


知らんぷりすることだってできたのに、
仕事先から仕事着のまま、
ブロッコリーと、優しい声とまなざしを届けに 
かけつけてくれた彼女。


「思いやりの行動をまず自分から実行する」
という意味の
「ペイ・フォワード」という言葉がありますが、

彼女のこの行動は、
「フォーギヴ・フォワード(まず自分から許す)」
だなぁ…と感じました。


彼女に感謝を送りつつ、彼女からもらった愛
(相手と組み合わさろうとする気持ち)を
私からもまた、バトンしてゆこうと思います。


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