2014.11.4 the

こころの着火マン(24)ニュース解説者氏

「涙ぐましい努力」


先日、月200円台の電気代で暮らす私の“笑エネライフ”が紹介されたUHBの「スーパーニュース」というTV番組で、私がやっていることの映像レポートに対してニュース解説者の男性が言った言葉です。

これは正直、私にとっては心外な、事実に反する言葉でした。なぜなら、私の電気代がここまで下がったのは、「努力」ではなく、「創造」の結果だから。私の目的は「電気代の節約」ではなく、「自分が望む社会づくり」で、そのためのアクションとして、「くらし方の創意工夫」を毎日ワクワク研究・開発している、というのが事実だからです。

例えば、魚釣りが好きな人のほとんどは魚を買うお金を節約するために釣っているわけではないですよね?マラソンをやっている人も、たいていは体力づくりやストレス発散が目的であって、「交通費を節約するために、がんばってマラソンしている」という人は、あんまりいないと思うんです。

やりたい!と思ってやってみて、楽しくて気持ちよければ続き、楽しく続けば技術も力も付いてゆくからさらに楽しさが加速して、「魚は買うより釣るほうがオモシロイ!」とか「走れる距離なら車より足で行こう」と思うようになったりする。その結果、食費や交通費が減ったり、健康になったり、オトクな副産物がもたらされるから、さらにハマッていくんだと思います。

私の場合も、それと同じ。「楽しくて気持ちいいからやっていたら、どんどんオトクがついてきた!だからなおさら楽しくて、も〜やめられまへ〜ん♪」という経緯なのです。


30歳から始めた世界6大陸60カ国6年間の旅を経て、旅の前まで無意識にやり続けていた「使い捨て生活」こそが、環境破壊・経済格差・戦争…などの一因であることを思い知って大反省。帰国後に、これから一生かけて「消費しない生活」を探求し、今までの失態を挽回しまくるぞ!と決意しました。

それでまず、「自分にとって本当に必要なもの」を見つめ直したら「必要なこと」のほとんどは、すでに持っているいくつかのモノを応用するだけで達成できる場合が多く、汎用性の高い上質なものを少しだけ持っていれば、生きるためのほとんどのニーズは満たせるんだと気がついたのです。

何かのニーズを満たすために必ずしも電気を使う必要はなく、自分の目的さえしっかりつかんでいれば、少しの持ち物で生きていけるんだ。人間には、そこにある恵みを利用してその時々の必要を満たしていく能力が、あらかじめ備わっているんだ。…とわかり、まるで黒魔術から解き放たれたように自由な気持ちになりながら、まずは、「ないと暮らせない」と思い込んで限られた空間に取り揃えていた家電や使い捨てグッズに、どんどん別れを告げていきました。

すると、家の中だけでなく心身もスッキリかろやかになり、モノに吸い取られていた自分の意識やエネルギーが自分自身の中に取り戻されていくように感じ、日常生活の一つ一つが、発見とワクワクの宝庫になっていきました。

家電に仕事を任せていた時より頭や体がよく働くようになり、電気や使い捨て品に代わる代替案がどんどん湧き出てきて、それまでできなかったことがいつのまにかできるようになり、「今あるもの」を活用して目的を達成する知恵とワザが自然と身についていったのです。

創意工夫はすればするほど加速度的におもしろくなって連鎖的に発展し、結果的に光熱費や生活費全般が激減。体も心もフトコロもラクになり、毎日が充実感いっぱいで、家電やたまにしか使わないものに囲まれていた時よりも、生きることが断然楽しくなっていき、今に至ります。

実は一時、「楽しい」を通り越して「もっともっと」とがんばりすぎ、「ムリ」や「ガマン」の域まで行ってしまった時期もありました。それで自分の心身や人間関係を壊すという痛い経験をし(笑)、それ以来“涙ぐましい努力”とはキッパリ縁を切り、“笑エネ”による「楽しい創意工夫」しかやらないよう気をつけるようになりました。今はちょっとでも「努力になっちゃってる!」と気づいたら、一目散に「楽しい!ラクちん!」と思える“笑エネ”ラインまで戻ることにしています(笑)。


私くらいの電気代だと、値上げにもいちいち動じなくてすむのでラクチン(笑)。今5アンペア(一度に500ワットまで使える)契約ですが、今後もし、200〜300円すらも払いたくなくなったら契約を切り、自家発電の量を増やすか、今の自家発電分だけですむくらし方に変えればいいと思っています。

実際、電気ゼロでくらしている人々も世界にはまだたくさんいるし、少量の電気なら身近な自然の恵みを原料にして自作できるので、買わなくても大丈夫。水や空気で電気を作る方法や、細菌による発電の研究なども進んでいて、実用化も時間の問題、という話もありますから、電気に頼り過ぎない意識とワザを磨きつつ、そんなフリーエネルギー時代を楽しみに待っているところです(笑)

原発をやりたい人たち(「お金がないと楽しく安全に生きられない」と思い込んでいるのであろう人々)にとって、「原発が動いていないから電気代を値上げする」という理由付けは原発再稼動に好都合なシナリオの一端なのでしょうし、原発が動いていない今、全面的に頼っている火力発電の燃料である石炭・石油・液化ガスも実際に高騰しているのでしょうから、電気を買い続ける人が今までより減らない限り、電気代を値上げして需要と供給のバランスを取ろうとするのは、現代の企業としては当然の結果でしょう。

でも、みんなの意識と生活が進化して、「外国から買った原料で作った電気を買うなんてバカらしい」「エネルギーは地元にある原料で個人や地域ごとにまかなうのが当たり前」という人が増え、それにそった行動が行われれば、原発をやる側は利益がなくなるので、そうなればそれは「反対!」と叫ぶよりずっと実質的な「原発と反対の行動」となって、自ずと原発不要の世の中になるはずです。

……というわけで、電気代の値上げに翻弄されて自分のエネルギーを消耗するより、このニュースを「電気を買う量を減らす暮らし方にバージョンアップする絶好のチャンス」ととらえ、「意識と生活の大改革」にさっさと取り組み始めた方が、ずっと建設的でエキサイティングだと思うので、
最後に、電気代を減らす、オリジナルの「とっておき方法」をお伝えしますね。

電気代を減らすには契約アンペア数を減らすのがいちばん効果的。以下のステップをぜひお試しください。(関西電力は残念ながらアンペア契約方式ではないので、関西の方は、家電と消費電力を減らすためにご活用くださいね♪)


≪直伝!みづほ流・電気代の減らし方≫

①持っている家電と、その消費電力をすべて書き出す。
(消費電力は家電の裏側や説明書に書いてあります)


②「一度に使う必要がある家電の合計電力量」から、
「本当に必要な契約アンペア数」を割り出す。


アンペア=電気が流れる量。消費電力量を、一般家電の電圧量である100Vで割った数がアンペア数です。契約アンペア数が大き過ぎ電気代を払い過ぎている方が多いので、電気代を減らしたければ、まず正確な「必要アンペア数」を把握することが大切です


一度に使う必要がある家電の消費電力を足し、その電力量を100で割った数が、必要アンペア数。例えば、一度に使う必要がある家電の合計電力量が2000ワットなら、必要アンペア数は20アンペア、となります。


③「一度に使う必要がある家電」

として書き出した各家電の使用目的を書き出す。

例)
●「冷蔵庫」…食品を腐らせずに保存する
●「電子レンジ」…温める、蒸す、焼く


④書き出した家電の使用目的を、
電気を使わずに達成する代替案を考え、
書き加える。


例)
●「冷蔵庫」…食品を腐らせずに保存する
⇒天日干し、発酵、焼く、瓶詰め、缶詰め…など
●「電子レンジ」…温める、蒸す、焼く
⇒鍋+火…など


⑤電気を使わない代替案を、
実際にやって
みる。

ダメなら元に戻せばいいだけなので、とにかく試しに、ワクワクしながらやってみてください(笑)。

ちなみに、寒い地域は特に、冬は冷蔵庫をやめてみるチャンス。外じゅうが冷凍冷蔵庫になるので、それを利用しない手はありません。

北海道や東北は、凍らせたくないものは発泡スチロール箱などに入れて、ベランダや軒下に。玄関や暖房のない部屋など、温度に合わせていろんな場所を活用すると、便利でオモシロイです
よ。


⑥自信がついたら、
家電をやめてみる。
うまく行かなければ、身近な人に相談する。
⇒私にも、お気軽にご相談ください(笑)


⑦「一度に使う家電」を減らし、
アンペアダウンする。


電力会社に電話すると無料で工事してくれます。工事は立会いで15分程度。アンペアダウンが有料化…なんてことになる前に、さっさとやった方がいいですよ!アンペアが半減すると、基本料金も半額になります。


≪大胆裏ワザ!≫ 電気代が、一気に、確実に減る!
電力会社のHPなどでアンペアごとの基本料金を調べ、「これくらいしか払いたくない」という金額に合わせ、まず最初にアンペアダウンをしてしまい、ブレーカーが落ちたら「使いすぎのサイン」ととらえて、家電や消費電力を減らしてゆく。ちなみに、アンペア数が半減すれば、基本料も半額になります。(あ、さっきも書いたか。笑)


以上、長くなりましたが、先日のニュースの“本人解説”と、追加情報でした(笑)。どうぞ参考にして、トキメキの“笑エネ”ライフへ、ダイブしてみてくださいませ〜ヽ(^o^)丿


▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
≪森のなかまNews!≫
こちらの記事にも、
頼もしいエネルギーが満ちてますよ〜!
     ↓
今日の森びとさん(↓クリック!)


森も人も幸せになる家づくりは、
「森びとの会」メンバー各社へ♪
*Hokkaido…ビオプラス西條デザイン
*Miyagi…サスティナライフ森の家
*Yamagata…古民家ライフ
*Tokyo…エコロジーライフ花
*Gifu…亀津建築
▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲