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7つの約束の4:大工が手刻みをして作ります。

木のいのちを生かした家づくりは、木の性質の「生かし方」を知る大工が、「木組み」と呼ばれる手仕事の技術で施工することで実現します。

「木組み」とは、凹凸加工を施した柱や梁を組みあい、栓や楔といった小さな木の部材で固定して家の構造体を作り上げることを言います。「木と木を木で組む」技術であり、木が本来もっている性質であるしなやかさ、粘り強さ、力強さなどが最大限に活きる方法です。

大工は、どの材を木組みのどこに使うのかを「適材適所」に判断し、その家の構造にもっともふさわしい「木配り」をします。そして、一本一本の木を見ながら、墨付けをし、手刻みで、木組みの凹凸となる「仕口・継手」を加工します。組んだ時に木同士がもっとも効果的に組み上がるためのたくさんの知恵が、大工には伝えられています。それで、金物を使わず、木の部材だけでしっかりと組みあう、粘り強い、木組みができるのです。

世の中の木造軸組住宅のほとんどは、大工による手刻みではなく、プレカット工場で機械加工した材でできています。大工は工場から現場に搬入されるプレカット材を、金物で接合していきます。大工の役割は、工場でできた部品をプラモデルのように組み上げ、その後の造作工事をするだけになってしまっています。大工本来の知恵の発揮のしどころは失われ、木本来のよさを生かした軸組も作られなくなっているのです。

「森びとの会」では、木のいのちを最大限に活かすには、それを引き出す大工の手仕事が不可欠だと考えます。そこに住む家族のために、大工が心をこめて刻んだ世界でただひとつの家は、その家族を幸せにするに違いありません。また、地場の大工がその知恵を十分に発揮し、生き生きと誇りをもって仕事できることは、地域の小さな経済に貢献し、木のいのちを活かす仕事の技術継承にもつながります。

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曲がり梁の接合部を加工しているところ。プレカットでは出来ない作業の代表的な例。

「森びとの会」は、そのような「地域の幸せ」をつくり出す助けとなるような家づくりをし続けています。