「木の家」とうたっていて、無垢材の柱や梁を使っていても、覆われて見えなくなるところに「合板」を使う家づくりが大半です。
「森びとの会」では、合板は使いません。なぜなら、合板は、かつらむきにした木を化学糊で貼り合わせたものであり、「健康を害するおそれ」があるからです。スライスした木を組み合わせて柱や梁にした「集成材」も、同じです。
合板や集成材は、木を原料とした「木質系工業製品」であり、そこに「木のいのち」は、もはや無いのです。無垢材がもつ、湿気を吸ったり吐いたりする呼吸機能もありません。湿気を含んでも放出することなく、カビたり腐ったりするので、長持ちはしません。
山で生きた木のいのちは、無垢材であれば、家の材となっても、その木が生きた寿命以上の年月、生きてくれます。「木質系工業製品は使わない」。それは「木のいのち」を生かす家づくりを志す「森びとの会」が、徹底して守っている基準です。