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7つの約束の5:山とつながります。

木を使うことで、山と人との間によい循環を生みます。

山の木は、長い年月をかけて育てられて、ようやく家づくりをするための木材となります。「森びとの会」の家づくりで使う構造材であれば、70〜80年以上前に植えられた木を、やっと今、伐っていることになります。つまり、山の木が家の材になるまでには2〜3世代もの人が関わっていることになります。

先人の努力のおかげで、日本の山には今、家づくりに使える樹齢の木が、たくさんあります。ところが、現在主流となっている家づくりでは、木はあまり使われず、せっかく山に育っている木があっても伐られずに山が荒廃してしまっています。山の手入れが行き届かないと、山の保水力が失われ、土砂崩れや鉄砲水など、自然災害の影響が悪い方向に増幅される「負の循環」が生まれている現状もあります。

大工が手刻みする、無垢材の家づくりでは、山で育つ木をたくさん使います。しかも、育った一本一本の木のいのちの性質を、よく活かす家づくりでもあります。無垢材の家づくりが広がることは、山を健全にする、よい循環を生み出すのです。家づくり集団でありながら、この会に「森びとの会」と名づけたのは、私たちの家づくりが、地域の林業と家づくりとの間でのよい「循環」につながることを願ってのことです。

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住まい手が家づくりにかけるお金の一部が、山に還ります。木組みをあらわしにした家では、住む人にも日々、山の木が見えていて、木の香り、肌あたりなどとともに、五感によい影響をもたらしてくれます。山と住む人とのお互いにとってよい循環を意識してもらうきっかけとなるよう、その家の材になる木が育った山に、住まい手を連れていったり、時には、その家に使う主要な柱となる木の伐採を体験してもらったりすることもあります。家づくりを通して、人が山とつながることを、常に心がけていきたいと考えています。