自然素材辞典

 

土壁

伝統的な工法である土壁。土自身がもつ調湿性能と蓄熱性能が室内環境を整え快適な空間にするだけではなく、近年では耐震強度を高めることもわかってきています。壁用の土は、良質な土にスサと砂を混ぜ発酵させたものを使います。発酵することで強度と粘度が高くなるためです。もちろん、大地に還るだけでなく、壁土として再利用することもできます。


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実際の使い心地

土がもつ調湿性能により、夏は空気がさらっとし、冬は乾燥を和らげてくれます。また、優れた蓄熱性能により夏・冬ともに室温の変化を緩やかにしてくれます。特に夏場は家に帰ってくると「空気が違う」のに驚いているという声をよく頂きます。土壁を乾燥させる時間が必要になり、工期がやや長くなる点がデメリットになることがあります。

香住幸雄(亀津建築)