2014.5.13 the

春の風景。

窓の外に新緑の木々。

今日は曇り空なのに、
ここは都会のビル街なのに、
向かいの建物の周りに
何本かの木々の若い緑が揺れているだけで、

殺風景が癒されています。


木々と向き合う我が家のベランダには、
冬の間じゅうそこにいた
立ち姿の長ネギの緑。

ちょこっと残った根っこの部分を
ためしに植えてみただけなのに、
発泡スチロールのプランターの中で
吹雪の冬を越え、
天に向かってすっくと芽を伸ばした。
若い緑の細身の先に
小さなネギ坊主までつけて。


ネギの横には
同じ箱の中から芽を出した
茶系みどりのスペアミントたち。

冬が来る前すっかり枯れたはずなのに、
あの枯れ枝はタネを残していたんだね。
ほんのA3サイズほどしかない
ちっぽけな発砲スチロール畑の中に。

背高ミント1本と、その半分の背丈の2本。

みんな、向こうの木々たちを向いて立っている。
長ネギともども家族みんなで
木々の緑を眺めているみたいに。


コンポストにしていた
もう一つの発砲スチロール箱からは、
捨てたかぼちゃの種から発芽した
肉厚の双葉たち。

種は秋の西日で
干からびてミイラになっていたはずなのに、
あのミイラの中に、こんなにふくよかな命が
宿っていたなんて。


ふと、南米や中国で
赤茶色やこげ茶色の岩山や砂山の間の道を
ひたすらバスに揺られ続けた日々を思い出す。

景色が変わって
やっと木々の緑を目にしたとき、
バサバサに乾いて
干物のようになりかけていた目と心が、
優しい水を注がれたように
みるみる潤っていったあの感覚を。


緑は、生きたいのちの色。
天と地の恵みを示す、希望の色。


凍えていた街にやっと春が来て
緑たちがいっせいにバンザイしながら歌ってる。

札幌は今、そんなミュージカルな季節です。



2014年5月13日・火曜日