2015.3.10 the
森びとにゅーす⑮自然派生活*オーガニックカレッジ
北海道の森びと・「ビオプラス西條デザイン」さんと毎年3月の頭に行っているオーガニックな一日大学「自然派生活オーガニックカレッジ」を、今年も3月7日(土)に北海道クリスチャンセンターにて行いました。
写真家のハギノタカユキさんに写していただいた当日の写真に音楽を付け映像にしてみたので、どうぞごらんください。
使わせていただいた音楽は、西條さんとも交流が深く、以前オーガニックカレッジにゲスト出演してくださったこともある、もりねっとの陣内雄さんのもの。そう、陣内さんは、実はステキな音楽のつくり手&奏で手でもあるのです。
会場の音やにおいはお伝えできませんが、心地いい音楽とともに、様子を感じていただけたら嬉しいです。
「見えないちから」がテーマの今回のカレッジの第1時限目は、「香り」のお話。ゲストスピーカーは、札幌で自然療法サロン「エッセンチア」を営む、篠原康幸さん。ナチュラルな香水の作り手&研究者として、また、アロマテラピーや漢方薬にも詳しい薬剤師として、空気や水や植物への意識がグッと広がるお話を聴かせてくださいました。
◆物質は、その細胞(分子・原子・電子…)の粒子が細かくなるにつれ振動率(波動)が高まり、固体→液体→気体…と変化する、という自然の摂理や、◆無色透明に見える空気や水の中には計り知れない物質の粒子が存在し、それ自体が濃密なエネルギー源であること、◆動けない植物にとって香りは重要なコミュニケーションツールであり、いのちを込めたパワフルエネルギーであること、◆だからそれを香ったり身につけたりすること=植物の濃縮エネルギーをいただくこと……などなど、たくさんの神秘的で科学的な「見えないちから」のお話を、わかりやすく伝えてくださり、会場の熱気も密度を増したようでした。
「空気と空間」がテーマの2時限目は、このイベントのディレクター・西條正幸さんが社長をつとめる「ビオプラス西條デザイン」が設計・施行した空間で暮らす、道内各地のゲストスピーカーが登場。
トップバッターは、海と山のちからがみなぎる積丹町からご参加くださった、「のんのんファーム」(←クリックすると、お宅の取材記事が見られます)の、阿部信哉さんと陽子さん。土地やお宅の様子がわかるスライドをもとに、地域や日々のくらしに満ちる、「見えないちから」をいっしょに読み解いてゆきました。
↑こちらは、ビオプラス西條デザインの設計士・山田明彦さんが描いた「のんのんファーム」の敷地絵。
このエリアには、鳥、鹿、熊?などの動物たちや植物たちがいっぱい。畑の作物を食べられることも多いけれど、「私たちは彼らが暮らす場所に住まわせてもらっている側ですから」と、阿部さんご夫妻。
↑こちらは、飼っている「世界一しあわせな犬」がくわえてきた骨だそう。ひづめが見えるので、鹿でしょうか…?
丘の上にある家から、丘の中腹に建てた鶏舎までの道を毎日歩き雪かきするのは大変だけれど、
雪の中で少しずつ芽をふくらませてゆくネコヤナギや、
冬眠から覚めて深呼吸を始めた木々の足元の雪のくぼみや、
雪の合間から顔を出した湧き水の流れに春の訪れを感じたり、
窓の外に広がる風景を目にするたびに自然と「地のつながり」を感じ、遥か彼方に灯る明かりに、遠く離れたお隣さんの営みを感じる、と語るご夫妻のお話を聴いて、現代社会で自然破壊が進む一方なのは、「窓を開けても視線がすぐ建物に閉ざされてしまう都会のくらし」によって、昔は自ずと培われていた「人間は自然の一部」というつながりの感覚が失われたからなのかもしれないなぁ……と感じました。
薪ストーブの火と香りに、木々のいのちに暖められている感謝を感じつつ暮らすご夫妻の日常に触れ、「見えないちから」は五感によって育まれるものである、と、しみじみ気づかされたひとときでした。
なんと、阿部さんのお宅には、この春から、関東で暮らしていた娘さんファミリーが同居する予定とか。若い家族が増え、にぎやかにパワーアップしたのんのんファームが目に浮かびます。ここにもうひとつ西條デザインの家が建つ日も、そう遠くないかもしれません。
のんのんファームさんは、労働力と寝食を交換する援農システム「WWOOF(ウーフ)」に参加していますので、ご興味のある方は、お問合せを。私もぜひ一度、ウーフ体験にうかがってみたいと思っています。
お次のゲストは、火山エネルギーと、その噴火によって生まれた湖の恵みに満ちた洞爺湖町で、農家レストラン「幸来(さっくる)」(←クリックすると、お店の取材記事が見られます)を営みつつ暮らす、木村真理子さん。
幸来の窓の外に広がる風景も、こ〜んなに広々。羊蹄山が守り神です。
冬の畑はまっしろけ。でももう少ししたらまたここに、幸来の料理となって私たちにエネルギーをもたらしてくれる、色とりどりの野菜やフルーツたちが芽吹き始めます。
こんな風景に包まれ、ここに満ちる空気を吸って育つ、人や作物のエネルギーとは…?考えるだけで、都会とは大違いだろうなぁ…と予想できますね。うらやましいなぁ…!
季節ごとにいろんな花が楽しめるのも、幸来さんを訪れる楽しみのひとつ。
こうして毎日少しずつ変化する景色の移り変わりを見、その中に包まれて暮らしていると、それだけで豊かな情緒が育まれるであろうことが予想できますね。
やはりこちらも、野生の動物たちとの共生の日々だそう。
畑に遊びにくるピーターラビットたちの毛の色や生える方ひとつからも、冬や春の訪れを感じるそうです。
夏から秋には、元気な実りがいっぱい。羊蹄山ともひとつらなりで、火山帯の一角に位置している洞爺湖町の大地には、ダイナミックな地球の息吹が、たっぷり含まれていることでしょう!
幸来のこの建物は、稲ワラでできたブロックを積み上げて土を塗るワークショップを開き、西條デザインさんと有志の皆さんでつくったストローベイルハウス。壁には色とりどりの廃ビンや使われなくなった瀬戸物がモザイクとしてあしらわれ、ルックスも実にラブリーですね♪
稲ワラの断熱材に、道産木の無垢材や土壁……と、生きた天然素材でつくられたお店は、居心地もバツグン。漂う空気やいただく水にも、都会とは大違いのエネルギーを感じます。
「娘が帰ってきて店を手伝ってくれるようになったんですよ」と、たまらなく嬉しそうな真理子さん。こちらが、オーガニックカレッジに出店したお店をニコニコ切り盛りしてくださった、その看板娘さんです。
木村さん親子が手塩にかけて育てたオーガニック野菜やフルーツが満載のお料理やお菓子が楽しめる「気まぐれな食堂・幸来」は、完全予約制。見えないちからがギューッと詰まった「幸来の幸」を通して、火山に育まれた土地のエネルギーを全身で味わってみてくださいね!
2次限目の最後は、北海道の西側に立つ察来山(さっくるやま!)のふもとを源流とする当別川にそって発展した札幌からもほど近い石狩当別町で、「菜園付きエコアパート・かたくりの里」(←クリックすると、取材記事が見られます)を営む、大澤俊信さん。
「かたくりの里・とうべつ」は、ビオプラス西條デザインの一級建築士・山田さんが描いた設計図をもとに、北海道には珍しい「日本の伝統工法にもとづく職人の手仕事を大切にした建築」がモットーの武部建設につとめる息子さんを棟梁にしてできあがった、珠玉の作品。
ふんだんに使われた道産木の無垢材をはじめ、室内外の随所にエコな施行が盛り込まれた、「森呼吸できるアパート」です。
家の庭で畑ができるのも、大きな魅力。家庭菜園を通して、家族も自然とコミュニケーション。いろんな「見えないちから」が、すこやかに育まれてゆく住環境なのです。
大澤さんは子ども達にも大人気で、まるで親戚のよう。札幌から引っ越してきた住まい手のKさんファミリーも、大満足の様子です。
大澤さんによると、実は札幌近郊のこのエリアも、急速に高齢化していて、若者や子どもの住民は驚くほど少ないのだとか。
これは、大澤さんが毎年開いている、アパートの住まい手を中心した地域住民の交流パーティー風景ですが、若者や子連れのファミリーが暮らす大澤さんのアパートの存在自体が、地域を明るく活性化する大切なエネルギー源、とも言えるようです。
学生や子ども連れの若いファミリーが気軽に暮らせる「アパート」という住空間を通じて、古くからの地域住民と新しくこの町にやってきた人々がふれあい、自然の恵みが日々いただける環境を体感して、ファンになってくれたら……。
自然素材の空間の心地よさがスタンダードになったエコアパートの住まい手たちがやがてここに自然素材の家を建てて暮らすようになり、この町全体がすこやかで安心な住処になったら……。
そんな大澤さんの夢は、エコアパートを中心に少しずつめぐり始めているようでした。
最後、3時限目の講座テーマは、「音」。木を削ってつくられるインディアンフルートの作者で奏者でもある、ブルーレイバンクリエイションの小野昭一さんがゲストスピーカーです。
今回、小野さんに出ていただくことになったきっかけは、以前西條さんが、東日本大震災で倒れた松の木を笛の材料として手に入れる手配をサポートしたこと。
「では、みんなでその木の声を聴いてみましょう」と、東北の松や、北海道のクルミや、その他さまざまな木々の演奏に耳を傾けて、「木の笛の音は、人間の息を吹き込むことで聴ける木々の声」と気づかせていただき、後半では、「「ドラムの根源は、鼓動。声は、メロディ」という発見をもとに、みんなで音楽を奏でました。
最後は、私のたってのリクエストで、会場の皆さんそれぞれの声をひとつに合わせ、会場いっぱいに広がる見えない調和のちからを全身で感じるひとときに身をゆだねました。
ふくよかで優しい和音の海にたゆたったあとの皆さんの表情は輝いていて、エネルギーを共に自給自足できたことを実感。会場からは感激の声とコメントもたくさん発せられ、あたたかな一体感に満たされながら、会は幕を閉じました。
参加してくださった皆さん、この会を支え、共に創ってくださった皆さんに、心から感謝いたします。
「見えるちから」より、「見えないちから」の方がずっとずっと多い私たちの世界。五感を磨いて第六感を開き、豊かなつながりに喜びながら、毎日を味わっていきたいな、と思います。
写真家のハギノタカユキさんに写していただいた当日の写真に音楽を付け映像にしてみたので、どうぞごらんください。
使わせていただいた音楽は、西條さんとも交流が深く、以前オーガニックカレッジにゲスト出演してくださったこともある、もりねっとの陣内雄さんのもの。そう、陣内さんは、実はステキな音楽のつくり手&奏で手でもあるのです。
会場の音やにおいはお伝えできませんが、心地いい音楽とともに、様子を感じていただけたら嬉しいです。
「見えないちから」がテーマの今回のカレッジの第1時限目は、「香り」のお話。ゲストスピーカーは、札幌で自然療法サロン「エッセンチア」を営む、篠原康幸さん。ナチュラルな香水の作り手&研究者として、また、アロマテラピーや漢方薬にも詳しい薬剤師として、空気や水や植物への意識がグッと広がるお話を聴かせてくださいました。
◆物質は、その細胞(分子・原子・電子…)の粒子が細かくなるにつれ振動率(波動)が高まり、固体→液体→気体…と変化する、という自然の摂理や、◆無色透明に見える空気や水の中には計り知れない物質の粒子が存在し、それ自体が濃密なエネルギー源であること、◆動けない植物にとって香りは重要なコミュニケーションツールであり、いのちを込めたパワフルエネルギーであること、◆だからそれを香ったり身につけたりすること=植物の濃縮エネルギーをいただくこと……などなど、たくさんの神秘的で科学的な「見えないちから」のお話を、わかりやすく伝えてくださり、会場の熱気も密度を増したようでした。
「空気と空間」がテーマの2時限目は、このイベントのディレクター・西條正幸さんが社長をつとめる「ビオプラス西條デザイン」が設計・施行した空間で暮らす、道内各地のゲストスピーカーが登場。
トップバッターは、海と山のちからがみなぎる積丹町からご参加くださった、「のんのんファーム」(←クリックすると、お宅の取材記事が見られます)の、阿部信哉さんと陽子さん。土地やお宅の様子がわかるスライドをもとに、地域や日々のくらしに満ちる、「見えないちから」をいっしょに読み解いてゆきました。
↑こちらは、ビオプラス西條デザインの設計士・山田明彦さんが描いた「のんのんファーム」の敷地絵。
このエリアには、鳥、鹿、熊?などの動物たちや植物たちがいっぱい。畑の作物を食べられることも多いけれど、「私たちは彼らが暮らす場所に住まわせてもらっている側ですから」と、阿部さんご夫妻。
↑こちらは、飼っている「世界一しあわせな犬」がくわえてきた骨だそう。ひづめが見えるので、鹿でしょうか…?
丘の上にある家から、丘の中腹に建てた鶏舎までの道を毎日歩き雪かきするのは大変だけれど、
雪の中で少しずつ芽をふくらませてゆくネコヤナギや、
冬眠から覚めて深呼吸を始めた木々の足元の雪のくぼみや、
雪の合間から顔を出した湧き水の流れに春の訪れを感じたり、
窓の外に広がる風景を目にするたびに自然と「地のつながり」を感じ、遥か彼方に灯る明かりに、遠く離れたお隣さんの営みを感じる、と語るご夫妻のお話を聴いて、現代社会で自然破壊が進む一方なのは、「窓を開けても視線がすぐ建物に閉ざされてしまう都会のくらし」によって、昔は自ずと培われていた「人間は自然の一部」というつながりの感覚が失われたからなのかもしれないなぁ……と感じました。
薪ストーブの火と香りに、木々のいのちに暖められている感謝を感じつつ暮らすご夫妻の日常に触れ、「見えないちから」は五感によって育まれるものである、と、しみじみ気づかされたひとときでした。
なんと、阿部さんのお宅には、この春から、関東で暮らしていた娘さんファミリーが同居する予定とか。若い家族が増え、にぎやかにパワーアップしたのんのんファームが目に浮かびます。ここにもうひとつ西條デザインの家が建つ日も、そう遠くないかもしれません。
のんのんファームさんは、労働力と寝食を交換する援農システム「WWOOF(ウーフ)」に参加していますので、ご興味のある方は、お問合せを。私もぜひ一度、ウーフ体験にうかがってみたいと思っています。
お次のゲストは、火山エネルギーと、その噴火によって生まれた湖の恵みに満ちた洞爺湖町で、農家レストラン「幸来(さっくる)」(←クリックすると、お店の取材記事が見られます)を営みつつ暮らす、木村真理子さん。
幸来の窓の外に広がる風景も、こ〜んなに広々。羊蹄山が守り神です。
冬の畑はまっしろけ。でももう少ししたらまたここに、幸来の料理となって私たちにエネルギーをもたらしてくれる、色とりどりの野菜やフルーツたちが芽吹き始めます。
こんな風景に包まれ、ここに満ちる空気を吸って育つ、人や作物のエネルギーとは…?考えるだけで、都会とは大違いだろうなぁ…と予想できますね。うらやましいなぁ…!
季節ごとにいろんな花が楽しめるのも、幸来さんを訪れる楽しみのひとつ。
こうして毎日少しずつ変化する景色の移り変わりを見、その中に包まれて暮らしていると、それだけで豊かな情緒が育まれるであろうことが予想できますね。
やはりこちらも、野生の動物たちとの共生の日々だそう。
畑に遊びにくるピーターラビットたちの毛の色や生える方ひとつからも、冬や春の訪れを感じるそうです。
夏から秋には、元気な実りがいっぱい。羊蹄山ともひとつらなりで、火山帯の一角に位置している洞爺湖町の大地には、ダイナミックな地球の息吹が、たっぷり含まれていることでしょう!
幸来のこの建物は、稲ワラでできたブロックを積み上げて土を塗るワークショップを開き、西條デザインさんと有志の皆さんでつくったストローベイルハウス。壁には色とりどりの廃ビンや使われなくなった瀬戸物がモザイクとしてあしらわれ、ルックスも実にラブリーですね♪
稲ワラの断熱材に、道産木の無垢材や土壁……と、生きた天然素材でつくられたお店は、居心地もバツグン。漂う空気やいただく水にも、都会とは大違いのエネルギーを感じます。
「娘が帰ってきて店を手伝ってくれるようになったんですよ」と、たまらなく嬉しそうな真理子さん。こちらが、オーガニックカレッジに出店したお店をニコニコ切り盛りしてくださった、その看板娘さんです。
木村さん親子が手塩にかけて育てたオーガニック野菜やフルーツが満載のお料理やお菓子が楽しめる「気まぐれな食堂・幸来」は、完全予約制。見えないちからがギューッと詰まった「幸来の幸」を通して、火山に育まれた土地のエネルギーを全身で味わってみてくださいね!
2次限目の最後は、北海道の西側に立つ察来山(さっくるやま!)のふもとを源流とする当別川にそって発展した札幌からもほど近い石狩当別町で、「菜園付きエコアパート・かたくりの里」(←クリックすると、取材記事が見られます)を営む、大澤俊信さん。
「かたくりの里・とうべつ」は、ビオプラス西條デザインの一級建築士・山田さんが描いた設計図をもとに、北海道には珍しい「日本の伝統工法にもとづく職人の手仕事を大切にした建築」がモットーの武部建設につとめる息子さんを棟梁にしてできあがった、珠玉の作品。
ふんだんに使われた道産木の無垢材をはじめ、室内外の随所にエコな施行が盛り込まれた、「森呼吸できるアパート」です。
家の庭で畑ができるのも、大きな魅力。家庭菜園を通して、家族も自然とコミュニケーション。いろんな「見えないちから」が、すこやかに育まれてゆく住環境なのです。
大澤さんは子ども達にも大人気で、まるで親戚のよう。札幌から引っ越してきた住まい手のKさんファミリーも、大満足の様子です。
大澤さんによると、実は札幌近郊のこのエリアも、急速に高齢化していて、若者や子どもの住民は驚くほど少ないのだとか。
これは、大澤さんが毎年開いている、アパートの住まい手を中心した地域住民の交流パーティー風景ですが、若者や子連れのファミリーが暮らす大澤さんのアパートの存在自体が、地域を明るく活性化する大切なエネルギー源、とも言えるようです。
学生や子ども連れの若いファミリーが気軽に暮らせる「アパート」という住空間を通じて、古くからの地域住民と新しくこの町にやってきた人々がふれあい、自然の恵みが日々いただける環境を体感して、ファンになってくれたら……。
自然素材の空間の心地よさがスタンダードになったエコアパートの住まい手たちがやがてここに自然素材の家を建てて暮らすようになり、この町全体がすこやかで安心な住処になったら……。
そんな大澤さんの夢は、エコアパートを中心に少しずつめぐり始めているようでした。
最後、3時限目の講座テーマは、「音」。木を削ってつくられるインディアンフルートの作者で奏者でもある、ブルーレイバンクリエイションの小野昭一さんがゲストスピーカーです。
今回、小野さんに出ていただくことになったきっかけは、以前西條さんが、東日本大震災で倒れた松の木を笛の材料として手に入れる手配をサポートしたこと。
「では、みんなでその木の声を聴いてみましょう」と、東北の松や、北海道のクルミや、その他さまざまな木々の演奏に耳を傾けて、「木の笛の音は、人間の息を吹き込むことで聴ける木々の声」と気づかせていただき、後半では、「「ドラムの根源は、鼓動。声は、メロディ」という発見をもとに、みんなで音楽を奏でました。
最後は、私のたってのリクエストで、会場の皆さんそれぞれの声をひとつに合わせ、会場いっぱいに広がる見えない調和のちからを全身で感じるひとときに身をゆだねました。
ふくよかで優しい和音の海にたゆたったあとの皆さんの表情は輝いていて、エネルギーを共に自給自足できたことを実感。会場からは感激の声とコメントもたくさん発せられ、あたたかな一体感に満たされながら、会は幕を閉じました。
参加してくださった皆さん、この会を支え、共に創ってくださった皆さんに、心から感謝いたします。
「見えるちから」より、「見えないちから」の方がずっとずっと多い私たちの世界。五感を磨いて第六感を開き、豊かなつながりに喜びながら、毎日を味わっていきたいな、と思います。
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≪森のなかまNews!≫
風土に根ざし、時空を超えた見えないちからが
凝縮している伝統工法は、いのちをつなぐ知恵に満ちた、
人と地球の歴史エネルギーだと思います。
「伝統工法を、ユネスコ無形文化遺産に!」
By ビオプラス西條デザイン
森も人も幸せになる家づくりは、
「森びとの会」メンバー各社へ♪
*Hokkaido…ビオプラス西條デザイン
*Miyagi…サスティナライフ森の家
*Yamagata…古民家ライフ
*Tokyo…エコロジーライフ花
*Gifu…亀津建築
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