今日のこだま

「コツコツやりましょう」


先日、久しぶりに乗った
東京メトロの中で、なぜかフイに、
懐かしいこの言葉を思い出しました。


「ラフティングNEO」
という自然ガイドの会社を立ち上げ、
夏は山口県でラフティングガイドとして、
冬は北海道でスキーやスノーボードのガイドとして、
長年、人々に自然の素晴らしさを伝えている、
ネイチャーガイドの吉村健次さん。

この言葉は彼の口癖で、
私はこの言葉に
いつも励まされてきました。


各地の自然を知る彼が
「日本一美しい清流」と断言する、
山口県東部を流れる「錦川」。

彼の故郷・岩国市の宝であり
大切な仕事場でもあるその川に、
1988年、6つ目のダム建設が開始。

けれどその後もあきらめることなく、
息の長い建設反対活動を
ずっとつづけている健ちゃん。


彼はまた、
福島原発事故後の今もまだ
山口県で推し進められている
上関原発の建設についても、

30年以上反対運動をつづけてきた
祝島の人々や全国から集まった
仲間たちとともに、
原発をつくらせない活動を継続。


彼らの冬の活動地である北海道ニセコ町。
その町と同じ後志（しりべし）地方に建つ
泊原発に関しても、
近隣に住む人々との交流と、
電力会社などへの意見のアピールを兼ねた
ピースウォークやピースサイクリングなどを
仲間たちとともに実行し、

いのちの源である自然を
これ以上破壊しないために
行動しつづけている彼。


「コツコツやりましょう」



いつも日に焼けた顔で明るくそう言う
健ちゃんの声とこの言葉が
なぜだか急に胸の中によみがえり、

私も自分の信じる道を
一歩一歩歩きつづけてゆこうと、
温かい気持ちで背筋をのばした
夏の午後でした。


2014年8月12日・火曜日

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≪森のなかまNews!≫
職人さんの仕事は、まさに「コツコツ」の賜物。
壊れていたものを生き返らせる技に、感動です。
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【古民家ライフ　現場便り　Ｈ26.8.12】
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