こころの着火マン⑭De Syclo Pedali

2014.8.26 the

こころの着火マン⑭De Syclo Pedali

「命を預けているんですから」

札幌中央図書館の近くにある
町の自転車屋さん
De Syclo Pedali（デ・シクロ・ペダリ）
の店主の言葉です。

もちろんこれは、自転車のこと。

お店にパンク修理を頼みに来た
お客さんの折りたたみ自転車のタイヤが
あまりにボロボロだったので、

「タイヤがだいぶ劣化しているので
　新しいのに変えた方がいいですよ。

　チューブも修理跡がいっぱいだし、
　タイヤがだいぶヒビ割れているので
　このままにしておくと危ないですよ」

と店主。

「タイヤ変えるといくらですか？」

「特殊なタイヤなので5500円くらいかかります」

「うわ〜そんなにするんですか！
　この自転車すごく安かったから、
　それだと自転車本体とあまり変わらないなぁ…」

「本体価格がどうであれ、
　長持ちするかどうかは乗り方次第。
　肝心なのは乗る人の意識ですよ。

　折りたたみ式自転車のタイヤは小さいので
　ふつうの自転車より回転数が多くて
　消耗が激しいんです。

　だからあまり長距離は走らず、
　こまめに手入れしてあげてくださいね。

　これに命を預けているんですから」。

私はこのお店で
ツーリング用の自転車を買うことに決めました。

一度目に行ったときは
あまりお話しませんでしたが、

二度目に行ったときはイヤな顔もせず
お店の前の道路で試乗させてくれて
（私が行った他の3つのお店では、
　試乗はさせてもらえませんでした）、

こまれで乗っていたママチャリと、
初体験のドロップハンドルのツーリング車の
乗り方・乗り心地のあまりの違いに恐れをなして
ビクビクしながらヨロヨロ走りしかできなかった
私をバカにすることもなく、
「売らんかな」の態度もなく、

ツーリング車を乗りこなすために
必要な基本要素をはっきり教えてくれて、

淡々と、でも、温かく、
誠実な対応をしてくださった店主さん。

三度目、再び試乗させてもらいに行ったとき
やっと乗りこなせそうな自信が湧いてきて、

他のお店でオシャレさに惹かれた
ドイツ製のスマートな自転車ではなく、
超シンプルな日本製のツーリング用自転車を
このお店で買う決意をしました。
（このシンプルさも、なかなか気に入っています）

自転車への誠実な愛が
しみじみと伝わってくるこのお店で買った
日本生まれの自転車で、
「自転車で日本を周る」という
ずっと憧れ続けてきた夢に向かって
漕ぎ出します。

まずは短距離。
そして、だんだん、遠くのまちへ。

パンク修理からメンテナンス、
地図の読み方まで、
これから覚えることだらけ。

でも、胸はワクワク高鳴っています。
17年前、世界一周旅行に
旅立とうとしていたときみたいに。

試乗を終えた私が心を整理している間に
小学生から年配のおばさんまで
数人のお客さんの対応をし終えた
その店主いはく、

「自転車って、
　いろんな人生を乗せてるでしょ」。

さて、この新しい相棒は、私の人生を
どんな場所に運んでくれるかな…

末永〜く、仲良くしようね♪

2014年8月26日・火曜日

▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
≪森のなかまNews!≫
人生に末永く寄り添ってくれそうなモノ、
こちらにも、ありました！
　　　　　↓
今日の森びとさん（↓クリック！）
「吹きガラス、入荷です♪」
By　エコロジーライフ花

森も人も幸せになる家づくりは、
「森びとの会」メンバー各社へ♪
＊Hokkaido…ビオプラス西條デザイン
＊Miyagi…サスティナライフ森の家
＊Yamagata…古民家ライフ
＊Tokyo…エコロジーライフ花
＊Gifu…亀津建築
▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲