2014.9.26 fri
きらパチ⑱BORO
本日のきらパチは、こちら!
電気代月200円仲間のイクちゃんに
教えてもらった浅草の美術館
「アミューズミュージアム」の
BORO展示場で撮った1枚です。
「物には心がある」
という大共感ワードに、まず、
ドキューン!と胸を射抜かれました。
BOROとは、物のない時代、
青森を中心とした東北の人々が
暖をとるためや
すり切れた部分を補強するために、
限られた手持ちの衣類に
ハギレを継ぎ合わせて愛用していた
“継ぎはぎ布”のこと。
2013年に亡くなった青森出身の民俗学者、
田中忠三郎氏のコレクションを集めたもので、
展示品そのものはもちろん、展示の仕方も
センスバツグンで見ごたえ満点でした!
↑上着
↑足袋
↑袋縫いしてある女性の下着(生理用ふんどし!?)
戦前・戦中・戦争直後…の青森を中心とする
東北では寒い地域ゆえ木綿が育たず、
地元で採れる麻でつくる布が主流。
荒い麻布をハギレで幾重にも補強し、
ボロボロになってもなお
着つづけていたとのこと。
当時、寒さや外界から身を守ってくれる布地は、
食べものよりも貴重な財産。
「小豆の粒を包める大きさがある布は捨てるな」
という教えのもと、小さなハギレ一つをも
大切にとっておき、
一家の母たちは農作業や食事の支度で忙しい
時間のスキマをぬって、
電気などなかった時代にもかかわらず、
お手製の家族の衣類やふとんの
ほころびを幾重にも繕い重ね、
祈りの宿った身を守る生活必需品として、
代々、大切に受け継いでいったのだそうです。
忠三郎さんが子どもの頃
いたずらして布にハサミを入れたら、
母に「布を切るのは肉を切るのと同じことだ」
と叱られた、というエピソードなどなど、
布を「祈りのこもった生命ある護身物」
として大切にしていた人々の心と、
鬼気迫るほど厳しくつつましく、
そのぶん生かされている感謝と
支え合う温もりに満ちた暮らしぶりが
ひとつひとつの展示品や説明文から
ヒシヒシと伝わってきて、
何度も涙がこみ上げました。
↑クリックすると拡大します。
↑クリックすると拡大します。
このミュージアムのすばらしさは、
こんな心意気にも表れていました。↑
サザンオールスターズなどの事務所
「アミューズ」の社長が、創業30周年を機に
立ち上げたというこの美術館は、
まさに、ミューズ
(芸術家にインスピレーションを与える女神たち)
が宿る、知恵と芸術に満ちた空間でした。
無造作に捨てられてしまいがちな庶民のBOROを
根気よく集め残してくださった田中忠三郎博士と、
そのコレクションをシェアする場を創ってくださった
アミューズさんに、心から感謝します。
東京メトロの浅草駅から徒歩10分弱。
浅草・浅草寺のすぐそばです。
時間に余裕を持って、
ぜひ足を運んでみてください。
2014年9月26日・金曜日
▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
≪森のなかまNews!≫
“第二の被服”と言われる「家」。
その土地の生命あふれる素材でつくる家にも、
昔の布と同じく、「人を守る力」が
宿っているのだと思います。
↓
今日の森びとさん(↓クリック!)
「わくわく住宅フェア2014に出店します」
By 亀津建築
森も人も幸せになる家づくりは、
「森びとの会」メンバー各社へ♪
*Hokkaido…ビオプラス西條デザイン
*Miyagi…サスティナライフ森の家
*Yamagata…古民家ライフ
*Tokyo…エコロジーライフ花
*Gifu…亀津建築
▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
電気代月200円仲間のイクちゃんに
教えてもらった浅草の美術館
「アミューズミュージアム」の
BORO展示場で撮った1枚です。
「物には心がある」
という大共感ワードに、まず、
ドキューン!と胸を射抜かれました。
BOROとは、物のない時代、
青森を中心とした東北の人々が
暖をとるためや
すり切れた部分を補強するために、
限られた手持ちの衣類に
ハギレを継ぎ合わせて愛用していた
“継ぎはぎ布”のこと。
2013年に亡くなった青森出身の民俗学者、
田中忠三郎氏のコレクションを集めたもので、
展示品そのものはもちろん、展示の仕方も
センスバツグンで見ごたえ満点でした!
↑上着
↑足袋
↑袋縫いしてある女性の下着(生理用ふんどし!?)
戦前・戦中・戦争直後…の青森を中心とする
東北では寒い地域ゆえ木綿が育たず、
地元で採れる麻でつくる布が主流。
荒い麻布をハギレで幾重にも補強し、
ボロボロになってもなお
着つづけていたとのこと。
当時、寒さや外界から身を守ってくれる布地は、
食べものよりも貴重な財産。
「小豆の粒を包める大きさがある布は捨てるな」
という教えのもと、小さなハギレ一つをも
大切にとっておき、
一家の母たちは農作業や食事の支度で忙しい
時間のスキマをぬって、
電気などなかった時代にもかかわらず、
お手製の家族の衣類やふとんの
ほころびを幾重にも繕い重ね、
祈りの宿った身を守る生活必需品として、
代々、大切に受け継いでいったのだそうです。
忠三郎さんが子どもの頃
いたずらして布にハサミを入れたら、
母に「布を切るのは肉を切るのと同じことだ」
と叱られた、というエピソードなどなど、
布を「祈りのこもった生命ある護身物」
として大切にしていた人々の心と、
鬼気迫るほど厳しくつつましく、
そのぶん生かされている感謝と
支え合う温もりに満ちた暮らしぶりが
ひとつひとつの展示品や説明文から
ヒシヒシと伝わってきて、
何度も涙がこみ上げました。
↑クリックすると拡大します。
↑クリックすると拡大します。
このミュージアムのすばらしさは、
こんな心意気にも表れていました。↑
サザンオールスターズなどの事務所
「アミューズ」の社長が、創業30周年を機に
立ち上げたというこの美術館は、
まさに、ミューズ
(芸術家にインスピレーションを与える女神たち)
が宿る、知恵と芸術に満ちた空間でした。
無造作に捨てられてしまいがちな庶民のBOROを
根気よく集め残してくださった田中忠三郎博士と、
そのコレクションをシェアする場を創ってくださった
アミューズさんに、心から感謝します。
東京メトロの浅草駅から徒歩10分弱。
浅草・浅草寺のすぐそばです。
時間に余裕を持って、
ぜひ足を運んでみてください。
2014年9月26日・金曜日
▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
≪森のなかまNews!≫
“第二の被服”と言われる「家」。
その土地の生命あふれる素材でつくる家にも、
昔の布と同じく、「人を守る力」が
宿っているのだと思います。
↓
今日の森びとさん(↓クリック!)
「わくわく住宅フェア2014に出店します」
By 亀津建築
森も人も幸せになる家づくりは、
「森びとの会」メンバー各社へ♪
*Hokkaido…ビオプラス西條デザイン
*Miyagi…サスティナライフ森の家
*Yamagata…古民家ライフ
*Tokyo…エコロジーライフ花
*Gifu…亀津建築
▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
あたらしい記事
- 森びとにゅーす⑮自然派生活*オーガニックカレッジ
- (2015.3.10)
- 森びとにゅーす⑭新築見学会@宮城県!
- (2015.1.30)
- 森びとにゅーす⑬新年ブログfrom山形編!
- (2015.1.18)
- 森びとにゅーす⑫新年ブログfrom岐阜&東京編!
- (2015.1.8)
- きらパチ(25)りぼーんプレゼント♪
- (2014.12.24)
- 森びとにゅーす⑪タイヘンだ〜!!!
- (2014.12.15)