2014.9.19 fri

きらパチ⑰食者の責任

本日のきらパチは、
“巻き戻しアルバム”です。


こちらは、友人が運営する
余市ハル農園」で先日行われた

農作業と音楽と食を“手さぐり”しながら
“手づくり”する
祭典「てさぐりフェス
のランチでいただいた、
自家製野菜
+鶏肉だんごの激うまスープ。


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鶏肉だんごの生地を練る、Sちゃん。
ごはんも参加者みんなの手づくりです。



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ミンチ状にした鶏肉に、
玉ねぎとショウガの
みじん切りが
たっぷり。

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こちらは、
ミンチにする前の鶏モモ肉。


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まな板の左手に見える骨付きモモ肉を開いたのは、
倶知安にある居酒屋で働く、若き料理長さん。

お店で仕入れているのはすでに骨を外してある肉で、

鶏シメも、骨付き肉の加工も初体験だそうですが、
さすが料理長!という包丁さばき。

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モモ肉のみならず鶏まるごと一羽を、
見事な包丁さばきで
各部位に解体してくれました。


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シメたのは、
平飼い卵の養鶏所から譲り受けた

廃鶏(もうあまり卵を産まなくなった鶏)。
卵巣には出産前の卵の黄身が
いくつも入っていました。


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↑こちらは、砂肝の中に残っていた、
エサの食べカス。

ついばんだエサに
混ざっていた砂
なども入っていて、

砂肝が消化フィルターであることが
よ〜くわかります。


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↑こちらは、砂肝を取り出す前。

上の真ん中に見えるのが手羽元。

その先に手羽先が付いていて、
卵が入っているボウルに向かって
伸びている細い部分は、鶏の首。

その先には、
もともと鶏の頭が付いていました。


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↑こちらはそのまた前の姿。
みんなで鶏の羽をむしり、
やっと羽が取れてきたところです。

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力を入れてむしらないと、
羽はなかなか引き抜けません。

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手羽先は、
たくさんの羽に覆われていました。

鶏の羽ばたきを担っている部分が、
手羽先なんだなぁ…と、しみじみ実感。

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羽をむしる前は、むしりやすくするために、
つぶした鶏を1分ちょっと熱湯につけます。

羽をむしる作業には手間も時間もかかるので、
通常の加工工場には
洗濯機の脱水層のような
マシンがあり、
そこにつぶした羽つき鶏を入れると、

アッというまに羽がむしられて出てくるそうです。

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一つ前にさかのぼった工程には、
鶏の頚動脈を切り、
首から血を抜く作業がありました。

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血はゼラチン質なので、
空気に触れ時間がたつと
ゼリーのように固まります。

スープに入れると、
レバーのようにぷるんとコリコリ。
とても美味しく、
鉄分やビタミンがたっぷりです。


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そしてこれが、
生きていたときの彼女の姿。
私たちは彼女の頚動脈を刃物で切り、
命をいただいたのです。


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この雌鳥さんはもちろんのこと、
鶏の絞め方を教えてくれたサンタさん、
このプログラムを企画してくれた皆さん、
鶏を提供してくれたスルジェ農園さんに、
心から感謝です。

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生きている鶏のアゴを
ムリヤリ上に引き上げて首に刃物を入れ、
動脈が切れて血が噴き出してもなお
バタバタと羽ばたいている彼女の姿を
目の当たりにして
いたたまれない気持ちになりつつ、
こと切れるまで凝視。

さっきまで動いていた体を熱湯につけ、
引き上げて羽をむしり取り、
内臓を取り出し、骨を抜き、
肉の部位ごとに分けてゆく工程を
目の前で見て、

生きている鶏が“肉”として
スーパーやお肉屋さんに
並ぶまでの道のり

あらためて知りました。



すべての食事=いのちの結晶
とリアルに再確認し、
「それでも食べるの?」
と自問しつつも
結局は食べる選択をした私。

いただいた彼女のいのちを
自分の中でどう生かしてゆくのか
を、
今も体の内側から
問われている気がしています。



2014年9月19日・金曜日

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