木酢液につけ込んだ外壁の板貼りで、まるで昔からそこにあったような佇まいに。コンパクトな平面ではあるものの、土間、板の間、小上がりと間仕切りなしにつなげた空間の変化が、実際の面積以上の広がりを感じさせます。2階は子どもが大きくなるまで当面間仕切りをせず、天井高さをできるだけ抑えた、大きな屋根裏部屋のようにしました。
木酢液浸透カラマツの板壁仕上げの外装
木製断熱ドアの横には、手づくりの木製郵便受けを組み込みます。
構造材を見せて、床・建具とともに古色仕上げに。ほたて漆喰の白が映えます。
存在感のある薪ストーブ。薪をくべることが楽しい生活の一部となります。安全と掃除のしやすさを考えて、ストーブのまわりは土間にしました。リビング脇の土間の存在が、この空間をとても個性的にしています。
リビングから一段上がり、キッチンともつながる小上がり。
キッチンも古民家風を損なわないようオリジナルで製作
実験室用の流しをはめこんだ、オリジナルのシンプルな洗面台
防腐性にも優れた青森ヒバの心地よい香りのシャワーを浴びる、ちょっぴり贅沢な木のお風呂。
木板貼り仕上げの床と腰壁とほたて漆喰のシックな仕上がり
天井を低く抑えた、屋根裏のような2階空間。窓際はスノコ床で空気を循環する。
建て主も参加の内装工事。木の塗装、壁のほたて漆喰など、小さな子供と安心して参加できるのも自然素材の良さ。