なんと言っても特徴的なのは、2階の上部ロフトまで続く大きな吹抜けに立つ、枝付きカヤの木の大黒柱。お子さんが楽しく木登りをして遊べるように、あえて枝を残しました。
家族が風通しよく、気持ちよく過ごせる空間を目指しました。無垢の木と漆喰の壁は、お施主様がご自身で選ばれた照明やドアなどのに、難なく調和しています。
自然環境に馴染むガルバリウム鋼板の屋根と白漆喰コテ仕上げの外観。自然の恵みを内に取り込むパッシブデザインで、「家中に心地よい風が循環し、夏もエアコンなしで過ごせました」と施主様談。
玄関側からの外観は、まるでプロヴァンススタイルのようなかわいらしいテイスト。白い漆喰の壁に、植物の意匠をあしらった木のドアが映えます。ドアはお施主様ご自身が選んで購入されたものです。
そとの寒さを中へ入れないよう、風除室を兼ねた玄関。ほおずきのような形の照明も、お施主様が選ばれたもの。
リビングに一歩足を踏み入れると、圧倒的な存在感の大黒柱カヤの木が。皆さんまずこの大黒柱に驚かれます。
カヤの木の根元には、造作のキッチン。高さや小物置きの棚ばど、奥様の意見を取り入れながら設計しました。
リビングに設置したペレットストーブ。2階上部ロフトまでこの1台で温めます。昨年の冬は、これ1台で快適に過ごせたとのこと。
2階に設けた書斎は、別名「瞑想ルーム」。ベージュの壁と程よいこもり感でリラックスできる空間に。
光を取り込んだ明るい2階ホール。左手がベランダのある寝室、右手前は書斎、はしごを登るとロフトへと続きます。
読書好きのご家族のため、ロフトには本棚をたくさん設けてあります。磨き丸太の登り棒で2階へサッと下りられるのも楽しい。
ミツバチの巣を連想させる色や形の照明(施主支給品)とタイルを採用した洗面脱衣室。この空間のテーマは「ミツバチの棲む森」と、奥様談。
● 住まわれているご家族からの感想
夏暑く、冬寒いのは当たり前だと思っていましたが、今では一変して快適に。ストーブで料理をしたり、子どもが友達を連れてきたりと楽しい毎日。早く家に帰ってきたいと思える自慢の我が家ができました。小学生の息子が「我が家っていいよね〜」と言っていたのが、親として最も嬉しかったことです。