エコラ倶楽部『山の林間学校』無事終了!
先週末、8月7・8日、
エコラ倶楽部東京支部主催
『山の林間学校2010』を開催しました!
今年も多くの方々のご協力あって、事故なく無事に終了いたしました。
遠くまで足を運んで下さったお客様ありがとうございました。
今年は8月の第2週に行ったため、ホタルは見られませんでしたが
山百合が大きく花を咲かせてお出迎えしてくれました。
お天気にも恵まれた、充実の二日間。
それぞれ、どんな思い出を持ち帰ったでしょうか?
「学びの場」として、今後活かして頂ければ幸いです。
さて、内容についてsaiが、一日ずつご報告いたします。
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まずは一日目。
んー、すごくよく晴れました。
とても良い青空です。
一日目の開始はお昼。
昼食の支度をしながらみんなの到着を待ちました。
社長はこの日、早朝から
釣りへ出かけて行って、
なんと11匹(!)の魚を
釣り上げてきました。
ひとまずこれは、夜の宴まで
保管しておきます。
準備が整ったところで開校宣言…ですが!
目の前のごはんが待てない!
昼食は地元の野菜とおにぎり。
シンプルですが一番素材の美味しさが活きる食べ方です。
みんなが満足したら、工場へ集合。
森林インストラクター、ポレさんの「こども樹木博士」のスタートです。
自己紹介などをしたのち、皆を並ばせて、手を繋ぐよう指示するポレさん。
そして
ジャンプッ!
右へ左へ。ポレさんの掛け声に合わせてちぐはぐなジャンプをします。
さっきまで初めて見る顔同士、ちょっと遠慮がちでしたが、一気に
表情がゆるみました。
打ちとけたところで、目的の散策に出かけます。
「こども樹木博士」とは、子どもを中心に多くの人々が樹木の名前を識別できるようになり、これをきっかけとして森林に親しんでもらうことを目的とした活動。
舘岩の家の周りには、実に様々な木々が生育しています。
みんな、ポレさんの「テストに出るよ」という言葉に反応し
かなり一生懸命にメモをとったり、イラストにしてみたり
葉っぱに触ったりしていました。
折り返し地点は、沢。澄んだ水がとうとうと、流れます。
笹舟を流しているうちに、足だけのはずがなぜか全身びしょびしょの子も。
日向では汗が止まらない気温でも
沢に下るとひんやりとします。
山から湧き出す水は、入っている
うちに足がかじかむくらい冷たい。
山の力はすごいです。
周りには豊かな緑。
全身染まりそうですね。
さて、舘岩の家に帰り、テストです。
どれだけの葉っぱを覚えてこられたのでしょうか?
うんうん唸って30分。結果は…みんな優秀でしたよ!
さて、時間は午後4時。
夕飯の仕込みを始めましょう。
メニューは舘岩の郷土料理です。
民宿を営む(大工さんでもある)地元をよく知る
まさおさんの「郷土料理教室」の開始です。
まず一品は『ことじ』。
とり肉だしをベースにして玉ねぎ、人参、じゃが芋、きくらげ、蒲鉾、
などなど多くの食材を均一になるよう角切りにして、煮込みます。
煮えてくると、それはそれは、良いにおい。
二品目にはウスとキネを使います。
秋田のきりたんぽにも似ている、「ばんでい餅」です。
ハガマで炊いた白米を、ウスに移して、
最初はこねるように、段々と力を込めて突きつぶします。
女の子も奮闘!
突いたものを団子状に丸めるのですが、ひとしきり団子にしたところで
一足早く、ことじが出来ちゃいました。待つのがツライ。
ばんでい餅は、十年味噌を塗り、囲炉裏で焼き上げます。
十年味噌はエゴマと味噌と砂糖などのまさおさんブレンド。
焼くと香ばしいにおいがあたりに立ち込めました。
夕ご飯は6時半ごろ、わが社の囲炉裏マスターsaki部長のばんでい餅の
焼きあがりを待ちながら、囲炉裏をかこんで皆でいただきました。
(あんまりにもばんでい餅をよく面倒見てくれたので、彼には後に、
“ばんでい先生”という称号がつきました)
この日、最後はキャンプファイヤーと花火でした。
普段は火遊びすると怒られていますが、この日は特別。
新しい薪を入れた時に巻き上がっていく火の粉の綺麗さに、
みんな歓声を挙げていました。
沢で素足になること、包丁を握ること、火を使うこと、どれも危険と隣り合わせ。
けれど、「危ない」から駄目・なのではなく危険に対してどうするのか、
ジッと目を光らせて、こども達を見守る親御さん方の姿勢は印象的でした。
山で暮らすことは、単純な自然観察会では終わりません。
一日目、参加者の表情の変化を見ていて、子も親もスタッフも、
学ぶ場であり、成長する場であると感じられたのです。
sai