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2010年04月28日

浮造り


天井の杉板の仕上げ用に、
大工さんが杉の板を浮造りにしています。

浮造りとは、写真のような木材の仕上げ方。
って写真じゃちょっとわかりにくいけど…

うづくりとは木材の表面を何度もこすることで、
秋から冬にかけてできる堅い木目(冬目)の凹凸を際だたせる加工のことを言います。

加工の仕方は、ホイールサンダーという、ブラシが高速回転する機械で高速ブラッシングする感じ。
今はそんな便利な機械がありますが、
機械がないころは「かるかや」というのイネ科の植物の根っこや、
和ほうきの繊維を束ねたその名も「うづくり」という道具を使って加工していたとか。
主に、やわらかい杉や桧に用いられる加工。

浮造りをすると立体感がうまれて、目でも手でも無垢の木の味わいがより楽しめます♪

昔からある意匠ってほんとに無限!!
なぜ木をブラッシングしようとしたんだろ…
発酵した大豆を食べて納豆を発見した人と同じくらい不思議!!

2010年04月24日

月桃の葉

エコ花の家作りをお手伝い頂いている内装屋さんから月桃の葉を頂きました。

月桃とは、熱帯・亜熱帯に自生しているショウガ科の植物で、日本では沖縄で見られます。
沖縄では「サンニン」と呼ばれてるそう。

沖縄では虫除け剤、カビ除け剤として使われてきたそうです。
茎の繊維はとても強く、サトウキビ縄として使われ、種は咳止めや整腸効果の
ある漢方としても使われてきました。
また年に一度、月桃の葉で包んだお餅「ムーチー」を食べて、厄払いをする
風習があったり。
こんなふうに、月桃は沖縄の人の生活に欠かせない植物だったのですねえ。

そんな月桃、エコ花の家づくりでも大活躍。
「ナチュレ防虫塗料」には月桃エキスが入ってますし(防腐・忌避効果あり)、
壁紙や障子紙として月桃紙を使います。
でも、実際に触れたのは初めて!
肉厚でしっかりした感触。
この葉を頂いたのは、木曜日ですが、月曜の今日でも生き生きしてますヨ。

月桃は成長が早く、根元から収穫しても一年後には元の背丈になり、
防虫、防カビなどに効果があるため、産業用として注目のエコ素材だそうです!

それにしても、昔からの知恵の積み重ねにはいつも感心しちゃいます。
こういう知恵は大事に後世に伝えていきたいものです。

KAYO

2010年04月15日

咲いた・咲いた!

農園に春が来ました!
たくさんチューリップが咲いています!

チューリップは百合科の植物で、
名前の由来は、
16世紀、トルコに駐在していたローマ帝国の大使がチューリップを見て
「何の花か」と尋ねた際に、
トルコ人は、頭のターバンを指しながら
「チュリパ(ターバン)のような形だ」と答え、
大使はそれを名前と思い、チューリップの語源になったそうです。
・・・もともとの名前はなんだったんでしょうね。
勘違いでも、キュートな名前ですね。

その昔ペルシャ人は、赤い花びらの付け根の黒さのように、
「私の胸が恋心で焼け焦げている」という意味をこめて、
求婚する際に真っ赤なチューリップを贈った。とか。

花びらたくさんのチューリップも昨日咲きました!
バラみたいですね。

llamaさんは、花びらが開ききったチューリップが好きだそうですよ。
力いっぱい咲ききった様子に心打たれると。

実は昨日、ウワミズザクラの木がお引越しをしました。
10歳くらいだったでしょうか。
木製の箱が壊れかけており、ビニールテープで巻いていました。
新芽が出てきたところでしたが、より環境のいい場所に旅立ちました。
空いた場所を見ると、少しさびしいです。

今度はどんな場所にしようかな。

2010年04月10日

世界で一番やさしい自然材料


「建築知識 」

110のキーワードで学ぶ

世界で一番やさしい 自然材料

先日発刊されました。4名の共著です。

森びと会員の山田氏と大場氏が執筆に参加されました。

自然住宅の実例も掲載されています。

ぜひ、書店で♪


110のキーワードで学ぶシリーズ

世界で一番やさしい建築シリーズ

by 事務局




2010年04月06日

エコラ倶楽部での活動

今週1週間、エコラの森ではカラマツ林の間伐整備が行われています!

エコ花からは、新人大工さん2名が参加中です。
月曜日に旅立った2人には、
昨年の参加者yuuさんから、激励の言葉とアドバイスが!
zouからは、絆創膏が渡され、
みんなに見送られながら、いざエコラの森へ!

重要な仕事はカラマツの間伐です。
目的は、森を元気に育てるためです。

わたしたちは木を使うだけではなく、
恩返しとして木を育てていく活動にも積極的に参加させて頂いています。
昨年の作業の様子1・2・3

森の健康は、木が健康的に生えているか否かが問題なんです。
間伐は、木を切り倒して一見もったいない作業に見えますが、
地面に日光を届け、
新しい生命を育み、
1本1本の木が太く・大きく育つための大切な作業であります!

小雨が降る中、参加者達は、ヘルメットや作業着・カッパの装備して、
チェンソーなどで木を伐採する人、木を一定の長さにそろえてチェーンソーで伐る人、その丸太を運ぶ人、枝を集めてチップにする人…などに分かれて作業をしていきます。 

ひとつひとつの木に生命という重みを感じながら、
作業は、コツコツと進められていきます。

昨日は小雨の中、長靴が泥にズポッリ埋まったようですが、
今日は、暑いくらいでしょうか?
怪我しないようにファイト~!
zou