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2010年08月18日

『山の林間学校』二日目

さて、『山の林間学校』の2日目。

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この日もとても綺麗な快晴!
kaiさんが、やんちゃな男の子を空に放ってしまおうとしてます。

こんなスカイブルーなら、放られても気持ち良いでしょうね。

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  宵のうちに、花開いた月見草。
  朝露が下りてみずみずしく
  凛と咲いていました。

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さて、昨日の「こども樹木博士」の表彰式からはじめます。
みんな優秀でした。ぜひこれをきっかけに、木に興味を持って下さいね。

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今日は手を使ってのクラフトです。
葉や花に触れながら、記念の作品制作をしました。

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板に色々な植物をレイアウトしてコラージュを作ったり、
アケビや山ぶどうの蔓でリースを作ったり、
二股に分かれた木の枝を使ってパチンコを作ったり…。
親も子も、みんな真剣です。しばし無言。

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楽しんでもらえたでしょうか?
自然のものは生きています。
今は緑の葉っぱも、木から離れて、しばらくすると
色も固さも変わってきます。
それを残念と思わず、変化の過程も楽しんで下さい。

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さて、クラフトが完成したらお次は『蕎麦打ち教室』です。

昔から伝えられてきたこの地方の蕎麦打ちの仕方を、
まさおさんに教えて頂きました。
蕎麦を打たねば、お昼ごはんにありつけませんよ。

蕎麦粉100%。
水を少しずつ入れながら、こね混ぜて、丹念に中の空気を抜いて、
段々とまるーい塊にしていきます。
次には延し棒で長四角になるように器用に薄くのばし(これが難しい)
最後は緊張の“切る”作業です。
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お母さんはさすが!蕎麦らしく、細く切っていきます。
が、お子さんは。。うどん?や、フィトチーネ風。
良いのです。これもご愛嬌。

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切り方はいろいろですが、できた生麺の色の良いこと!
さすが十割蕎麦です。

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最後はこれをゆでて、皆で昼食にしました。


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社長はこの日の朝も再び、釣り好きの
お客様を伴い早朝に魚を捕獲してきました。
塩を振って囲炉裏でじっくり焼いて…
蕎麦の付け合わせに最高の一品です。

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そして、ごちそうさまでした。
これにて『山の林間学校』は解散となりました。

美味しく食して、楽しく学んで、ひと夏の思い出ができたでしょうか。

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30数億年の生命の歴史の中で、私たち人間はごく最近、出てきた新参者です。
自然に寄生する立場でありながら、化学や技術の発達がすすむにつれて
自分たちだけで何でもできるという過信を持つようになってしまったようです。
それが、昨今に見る様々な“破壊”行動に繋がっているのではないでしょうか。

けれど、どんなに化学や技術が発展を遂げたとしても、森が作れますか?
自然の仕組みが作れますか?地球が、作れるでしょうか?

この大地は一つ。全ての生命の根源であり、財産です。
自分たちの生活の一つひとつが、自然に直結しています。
舘岩の家で過ごした1泊2日からそのつながりを感じ、
今の自分の生活を見直すきっかけづくりができたなら、大成功です。

参加したみんなの胸に、何か良い感情が生まれていますように。

sai

2010年08月17日

かわいいおみやげ

こんにちは、llamaです。
関東地方は猛暑を記録しています。
暑い!暑い!暑い!
でも現場に行くと『暑いと言ったら罰ゲーム』が待っています。
現場に限らず、みなさま熱中症にならないよう
水分補給、気をつけてくださいねー。

今日は閑話休題、林間学校のお土産の話。
saiちゃんが楽しそうに見せてくれました。
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これ、なーんだ?

鉛筆?色鉛筆?
いえいえ、違います。
森の小枝色鉛筆風!

小枝を鉛筆みたいに削って
芯のところに色鉛筆みたいに見えるよう色をつけたんです。
かーわいい!!
上に乗っているのだけ色が付いていて他は色つけしてないものを並べてみました。

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これなら山で拾った小枝も素敵なインテリアになりますよね。
12色つくって麻ヒモで巻けばお土産気分かなー。

saiちゃんかわいいお土産ありがとう!

llama

2010年08月16日

エコラ倶楽部『山の林間学校』無事終了!

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先週末、8月7・8日、
エコラ倶楽部東京支部主催
『山の林間学校2010』を開催しました!

今年も多くの方々のご協力あって、事故なく無事に終了いたしました。
遠くまで足を運んで下さったお客様ありがとうございました。

今年は8月の第2週に行ったため、ホタルは見られませんでしたが
山百合が大きく花を咲かせてお出迎えしてくれました。
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お天気にも恵まれた、充実の二日間。
それぞれ、どんな思い出を持ち帰ったでしょうか?
「学びの場」として、今後活かして頂ければ幸いです。

さて、内容についてsaiが、一日ずつご報告いたします。

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まずは一日目。

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んー、すごくよく晴れました。
とても良い青空です。 

一日目の開始はお昼。
昼食の支度をしながらみんなの到着を待ちました。

  0807-02  社長はこの日、早朝から
  釣りへ出かけて行って、
  なんと11匹(!)の魚を
  釣り上げてきました。
  ひとまずこれは、夜の宴まで
  保管しておきます。

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準備が整ったところで開校宣言…ですが!
目の前のごはんが待てない!
昼食は地元の野菜とおにぎり。
シンプルですが一番素材の美味しさが活きる食べ方です。

みんなが満足したら、工場へ集合。
森林インストラクター、ポレさん「こども樹木博士」のスタートです。

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自己紹介などをしたのち、皆を並ばせて、手を繋ぐよう指示するポレさん。
そして
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ジャンプッ!
右へ左へ。ポレさんの掛け声に合わせてちぐはぐなジャンプをします。
さっきまで初めて見る顔同士、ちょっと遠慮がちでしたが、一気に
表情がゆるみました。

打ちとけたところで、目的の散策に出かけます。
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「こども樹木博士」とは、子どもを中心に多くの人々が樹木の名前を識別できるようになり、これをきっかけとして森林に親しんでもらうことを目的とした活動。

舘岩の家の周りには、実に様々な木々が生育しています。
みんな、ポレさんの「テストに出るよ」という言葉に反応し
かなり一生懸命にメモをとったり、イラストにしてみたり
葉っぱに触ったりしていました。

折り返し地点は、沢。澄んだ水がとうとうと、流れます。
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笹舟を流しているうちに、足だけのはずがなぜか全身びしょびしょの子も。

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 日向では汗が止まらない気温でも
 沢に下るとひんやりとします。
 山から湧き出す水は、入っている
 うちに足がかじかむくらい冷たい。

 山の力はすごいです。
 周りには豊かな緑。
 全身染まりそうですね。

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さて、舘岩の家に帰り、テストです。
どれだけの葉っぱを覚えてこられたのでしょうか?
うんうん唸って30分。結果は…みんな優秀でしたよ!

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さて、時間は午後4時。
夕飯の仕込みを始めましょう。
メニューは舘岩の郷土料理です。
民宿を営む(大工さんでもある)地元をよく知る
まさおさんの「郷土料理教室」の開始です。

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まず一品は『ことじ』。
とり肉だしをベースにして玉ねぎ、人参、じゃが芋、きくらげ、蒲鉾、
などなど多くの食材を均一になるよう角切りにして、煮込みます。
煮えてくると、それはそれは、良いにおい。

二品目にはウスとキネを使います。
秋田のきりたんぽにも似ている、「ばんでい餅」です。
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ハガマで炊いた白米を、ウスに移して、
最初はこねるように、段々と力を込めて突きつぶします。

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女の子も奮闘!
突いたものを団子状に丸めるのですが、ひとしきり団子にしたところで
一足早く、ことじが出来ちゃいました。待つのがツライ。

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ばんでい餅は、十年味噌を塗り、囲炉裏で焼き上げます。
十年味噌はエゴマと味噌と砂糖などのまさおさんブレンド。
焼くと香ばしいにおいがあたりに立ち込めました。
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夕ご飯は6時半ごろ、わが社の囲炉裏マスターsaki部長のばんでい餅の
焼きあがりを待ちながら、囲炉裏をかこんで皆でいただきました。
(あんまりにもばんでい餅をよく面倒見てくれたので、彼には後に、
“ばんでい先生”という称号がつきました)

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この日、最後はキャンプファイヤーと花火でした。
普段は火遊びすると怒られていますが、この日は特別。
新しい薪を入れた時に巻き上がっていく火の粉の綺麗さに、
みんな歓声を挙げていました。

沢で素足になること、包丁を握ること、火を使うこと、どれも危険と隣り合わせ。
けれど、「危ない」から駄目・なのではなく危険に対してどうするのか、
ジッと目を光らせて、こども達を見守る親御さん方の姿勢は印象的でした。

山で暮らすことは、単純な自然観察会では終わりません。
一日目、参加者の表情の変化を見ていて、子も親もスタッフも、
学ぶ場であり、成長する場であると感じられたのです。

sai

2010年08月12日

コンポストの話

こんばんは、llamaです。
エコ花は夏季休暇を終えて帰ってきました。
世間はお盆の帰省ラッシュがすごいようですね。
都内は空いていて閑散としているので
少し暑さが和らぐ感じです。

前回言っていたコンポストの話を少し。
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これはCATで見たコンポストハウスです。中までは入れませんでしたが、規模大きいなーと。ハウス状ですね。近寄るとやっぱり臭かったです。
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近くで生ゴミ?の分別をしている女性。いっぺんにまぜるんじゃないのかな??と疑問でしたが質問せず、残念。

コンポストはそもそも堆肥と言う意味です。堆肥は易分解性有機物を完全に分解したものを指す言葉ですね。それが転じて『堆肥を精製する容器そのもの』がコンポストと呼ばれているのが最近です。容器はコンポスターと呼ばれたりもするみたいです。
一方では、昔ながらの植物系残渣を自然に堆積発酵させたものを堆肥と呼び、急速に分解を促したものをコンポストと呼ぶ向きもあるようですが、まあ私たちにはそれほど差はないように思えるので割愛しますが、各国でも少々定義が違うようです。調べてみても面白いかもしれません。

そもそもコンポストの作り方は何種類かあって、『どんな堆肥をつくりたいか』でかなり研究されている方々がいらっしゃいますが、家庭用生ゴミのことを今は考えたいと思います。これもアクティブとパッシブがありますね。

アクティブ:家電式(生ゴミ処理機と呼ばれたりする)
      電力を使用するため省エネルギー的には疑問だが
      ゴミの軽量化には貢献する。また扱いやすい。
パッシブ:埋め込み式(生ゴミ堆肥化容器と呼ばれたりする)
      生ゴミの再資源化に有効、エネルギーも使用しない

どちらかといえばパッシブの方をおすすめしたい!
ですが臭いし、いやだなーといわれそうなのでコンポストの仕組みに近づいてみたいと思います。
微生物分解には2種類あります。

■好気型
好気型は、好気性微生物によって生ゴミの分解を行うタイプです。好気性微生物は分解を行う際、酸素を必要とするもの。そのため、好気型コンポスター装置は生ゴミ等に酸素供給を行う機能が備わっており、攪拌機能や送気機能などがそれに当たります。攪拌を手動で行うタイプもあります。また、好気性微生物の活性が高くなる温度帯が40℃前後と60℃前後にあるため、加熱機能を持つコンポスターも多いです。好気性微生物は、呼吸代謝によって分解を行うため酸素を要求します。そのため、酸素を供給する機能として、送気や攪拌機能が求められます。また、好気性微生物の活性が高くなる温度は 40℃前後と60℃前後にあるので、分解速度を上げるために温度を40℃前後に上げ、加熱機能または保温性が求められます。好気型コンポスターは、要求する機能は多いがメリットも大きいです。メリットデメリットを下記に列記します。
・分解速度が高い – 1・2週間でほとんどの有機物が分解される。
・良質な堆肥が得られる – 土壌中に1ヶ月ほど埋める追熟は必要なものの、良質な堆肥が出来る。
・悪臭が少ない – 独特の発酵臭はするものの、生ごみ特有の悪臭はない。
・コストがかかる – 家電機器タイプのものはイニシャルコストが高く、電気代やチップなどランニングコストもかかる。
・屋内における – タイプにもよるが、脱臭機能さえしっかりしていれば屋内に置くことが可能。

■嫌気型
嫌気型は、嫌気性微生物によって生ゴミの分解を行います。嫌気性微生物は、好気性微生物と比較して酸素の供給が必要でないため密閉型であり、また温度も常温でよいため機械的な装置をあまり要求しません。嫌気性微生物は、酸素を要求しない発酵代謝によって分解が行われ、分解温度も常温で行われる。そのため、要求される機能は少ないが、デメリットもあります。メリットデメリットを下記に列記します。
・手間がかからない – 好気型コンポスターと違い、要求される機能が少ない。
・コストがかからない – プラスチック製のタイプが多く、電気なども必要としないためコストは比較的かからない。
・悪臭がする – 嫌気性微生物による分解は悪臭を発するため、密閉機能が高くなければ屋内には置けない。

微生物の分解を促進する為にミミズを使ったミミズコンポストなどが人気があるようです。主に本気で素敵な堆肥や表土を作りたい方向みたいですけども。私の家でやっていたのはミミズ氏ではなく蛆虫氏がメインで活躍してましたが……なぜ……

ちょっと長くなったので続きは次回に!あ、ちなみに『コンポスト』で画像検索するとうにょうにょな画像がたくさん出てくるので苦手な方はされませんようー。

llama@エコ花

2010年08月06日

ウェールズのよく晴れた日

こんばんは、llamaです。
今日も東京は熱帯夜です。

今日は以前行ったイギリスの話。
イギリスはあんまりエコに熱心じゃないですが
(注:比較対象はドイツ、北欧)
CATがあります。
CATはパッシブエネルギーにご興味ある方なら
一度は聞いたことがあると思いますが
代替エネルギー研究センター の草分け的存在です。
以前から行きたいなあと思っていたCATに
おととしの夏に行きました。
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(あ、すみませんこの橋はCATの近所の橋です)

代替エネルギーはもちろん石油エネルギーに代わるエネルギーを
研究する研究所です。
(HP→ http://www.cat.or.jp/ 日本語版です )
日本語版のサイトは全て訳されているわけではないので注意して下さい。

CATはウェールズにあるので、ロンドンから行くと泊りがけです。
代替エネルギーはパッシブエネルギーといったりします。
太陽や風力や水力や地熱など、自然の力を利用するエネルギー利用のことです。
近年どんどん注目されているのは皆様ご存知だと思います。

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さて、CATです。
CATはCentre of Alternative Technologyの略です。
現在まだ成長を続けていて、近年は研修施設の充実に努めているようです。
日本で詳しい情報を得るのは難しいですが雑誌BIocityに時折特集があります。

そもそもCATはスレート鉱山の跡地に
エコビレッジを作ろうという発想で着手され
そしてエコビレッジをつくるには土地が痩せすぎていたという理由で
研究所になったという経緯があります。
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近くの村はスレートだらけです。
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写真が悪くてすみません。破風もスレートです。釘で留めてあります。

このときは、パッシブエネルギー利用というのは
特段次々にあたらしいものが発明されていくというものではなく
『どうやって続けて、そして繋いでいくか』だ ということを確認しに行ったのですが
基本的なものがやっぱり心に残ったし
そういったものを使ってみたいなあと思いました。
無理せず、楽しく、あたりまえに、です。

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入口は水力で稼動するロープウェー。
最初からずっとあるそうです。静かで、仕組みがとてもシンプル。

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浄水システムの埋まっている庭。
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仕組みはこんなです。

あと、すごく素敵だなあと思ったのが、段階コンポスト、です。
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1段階目。
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2段階目。
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3段階目。

コンポストを『肥料を作る器』とするのではなく
いくつもつくってそのまま畑にするのです。楽しい!
生ゴミの中に入っていた野菜の芽が芽吹いて
カボチャがなったりするんです。かわいいー。
コンポストはいつも生ゴミをまぜていて蛆虫氏がいるという先入観を打ち崩す
放任主義の素敵な発想でした。
ゴミって思わないですね、これだと。

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近くの霧煙る村に一泊して帰りましたが
同行者にはうるるんな旅過ぎて怒られました。
のどかで英語が通じなくて楽しかったです。(ウェールズ語だから)
お近くに行かれる方も、パッシブエネルギーってなに?という方もぜひ。
また期間をたっぷり取れれば研修も利用できるかもしれません。
(人数など制限はありそうですが)

個人住宅でこういった仕組みを取り入れるのは予算の問題など
なかなか難しいところもありますが
部分的に取り入れたい、ということに少しずつトライできたらいいなあと
個人的には思います。

お客様に時々「エコな仕組みを取り入れたいの」とは
よくお伺いするメッセージです。
太陽光発電ばっかりじゃ寂しいので
お休み明けはコンポストとバイオトイレの話をしようと思います。
それではまた。

llama

2010年08月05日

エコ疲れ……してる?

こんにちは、エコロジーライフ花のllamaです。
今日も東京はとても暑い!
もちろん全国的に暑いのですが
このアスファルトの照り返しと気温の下がらなさといったら
もれなく皆様におすそわけしたいくらいです。
きちんと地面や森や川があるところでは
夏の夜は気温は下がるものですが
東京はほんとうにずーーーーーっと 暑い!
誰かが言ってましたがこの暑さは災害レベル、とのこと。
うーんうーん、暑い、納得です。

さて今日の話題ですが、ちょっと遅くて申し訳ない
雑誌Newsweekの最新号のひとつまえ

ご覧になりました?
ちょっと衝撃的な見出し、でもなんとなくわかるような……
エコ疲れ してませんか?どうでしょう。
いやもちろん雑誌は『国政レベル』での環境政策の話。
先の見えない二酸化炭素排出量論議やいつまでも達成されない基準値や
声高に叫ばれる環境危機、絶滅していく動植物たち、
近い将来海に沈んでしまうと言われている国のこと……
(いやその全部の特集ではなかったですけど)

さて私たちはなにをしたらいいの?

なんて気持ちは及びもつかない次元の問題も含んでいて
とてもとても手出しできませんが
私たちは私たちで『私たちにできるエコ』に非常に忙しく
そしてその忙しさにわけわかんなくなってるのって
もしかして、すごくあるかもしれないなあ!
と、表紙を見ながらしみじみ考えました。

最近ではいつもどこかで誰かがエコ!といっているわけですし
私たちも『エコ』な話題というものをこうやってブログを通じて発信したりします。
なにを選んでなにを行動するか
そのことによって無言の消費者は発言することができるわけですが
大事なのは『正しい情報』をベースに選択し
いかにそれを『あたりまえ』にすることなんじゃないかなあ と。

たとえば食料自給率の話。
完全国内生産を目指すっていうのはほんとうに正しいビジョンなのでしょうか?
自給率が低い低いといいますが計算の仕方は3つもあります。
農林水産省の食料自給率計算式ページ

〈品目別自給率〉
小麦の品目別自給率=小麦の国内生産量(88.1万㌧)/小麦の国内消費仕向量(608.6万㌧)=14%
(総合食料自給率)
カロリーベース総合食料自給率=1人1日当たり国産供給熱量(1,012kcal)/1人1日当たり供給熱量(2,473kcal)=41%
生産額ベース総合食料自給率=食料の国内生産額(10.0兆円)/食料の国内消費仕向額(15.3兆円)=65%

こうした前提条件を話さずに、いちがいに「自給率を上げないと!」と
言ったりしていないでしょうか?
もしくはむやみに低い数字だけ取り上げるメディアに踊らされていないですか?
何をベースに何を主張しているか、私たちはちゃんと知っていますか?

難しいですね、とっても。
時代は刻一刻と変わります。
私もまだまだ勉強中すぎてこんなこと書いている身分ではないですが
でも場所にあわせた『あたりまえ』がしっかりとした知識をベースに
暮らしごと提案できて、選んでいただけるようになれるといいな。
そしてそれが『義務』ではなく『楽しみ』になるような。

氾濫するエコブーム、疲弊したエコを見るに
『環境のためのaction』という選択肢を
さらに洗練させ(=淘汰させ)ひとつステップアップする時期なのかなあ
と考えました。
できたら消費型のアメリカ式エコロジーではなく政策として取り組んでいく
ヨーロッパ型のエコロジーを目指したいなあ と。
またこれは個人的な意見ですが。

それではまた。

llama

2010年08月04日

400mを越えました

こんばんは。
8月を担当しますエコロジーライフ花のllamaです。
すっかり蒸し風呂のような熱帯夜つづきの東京から
今月日々のお便り書かせていただきます。
どうぞよろしくお願いします。

さて昨今とっても話題の400m、といえば
もちろんこれですよね。
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新東京タワー、スカイツリーです。
事務所があるのは東京都台東区日本堤ですが
もうすっかり事務所の前の通りから良く見えます。
(この写真は白髭橋から)
400mを超えた時はたいへんニュースになっていました。
みなさまご覧になっていましたか?
さらに200m以上高い634mを目指すということです。

なぜ634mか?
それは広く一般に覚えやすい数字にしたいことから
「634=むさし」に決定されたとのこと。
「武蔵(むさし)」とは旧国名の一つで、
東京、埼玉、神奈川の一部を含む大規模な地域を指すなど、
「むさし」は日本人にとってなじみ深い言葉だからそうです。
(引用:東京スカイツリー建設プロジェクト

ただこのツリーを建てているのは東武鉄道です。
東武鉄道といえば根津財閥、
根津財閥といえば武蔵ですよね。
ということで大元が名乗りを上げた高さ表記であった
……ということは推測ですが、もちろん。
だからなんだってこともないですが。

というような繋がりを思いつつ
見上げる新東京タワーも面白いものです。
ちなみに先日は隅田川の花火とタワーの
ツーショット写真のベストプレイスが話題になっていたようです。

『建設途中のタワーは建つまでしか見られない!』
と大賑わいの押上駅周辺。
お近くにお越しの際にはぜひ『3丁目の夕日』しに
いらしてください。

8月最後の記事はまたタワーの進み具合にしようかな。
それでは一ヶ月どうぞよろしくお願いします。

llama@エコ花