ブログ

2010年08月12日

コンポストの話

こんばんは、llamaです。
エコ花は夏季休暇を終えて帰ってきました。
世間はお盆の帰省ラッシュがすごいようですね。
都内は空いていて閑散としているので
少し暑さが和らぐ感じです。

前回言っていたコンポストの話を少し。
IMGP5472
これはCATで見たコンポストハウスです。中までは入れませんでしたが、規模大きいなーと。ハウス状ですね。近寄るとやっぱり臭かったです。
IMGP5473
近くで生ゴミ?の分別をしている女性。いっぺんにまぜるんじゃないのかな??と疑問でしたが質問せず、残念。

コンポストはそもそも堆肥と言う意味です。堆肥は易分解性有機物を完全に分解したものを指す言葉ですね。それが転じて『堆肥を精製する容器そのもの』がコンポストと呼ばれているのが最近です。容器はコンポスターと呼ばれたりもするみたいです。
一方では、昔ながらの植物系残渣を自然に堆積発酵させたものを堆肥と呼び、急速に分解を促したものをコンポストと呼ぶ向きもあるようですが、まあ私たちにはそれほど差はないように思えるので割愛しますが、各国でも少々定義が違うようです。調べてみても面白いかもしれません。

そもそもコンポストの作り方は何種類かあって、『どんな堆肥をつくりたいか』でかなり研究されている方々がいらっしゃいますが、家庭用生ゴミのことを今は考えたいと思います。これもアクティブとパッシブがありますね。

アクティブ:家電式(生ゴミ処理機と呼ばれたりする)
      電力を使用するため省エネルギー的には疑問だが
      ゴミの軽量化には貢献する。また扱いやすい。
パッシブ:埋め込み式(生ゴミ堆肥化容器と呼ばれたりする)
      生ゴミの再資源化に有効、エネルギーも使用しない

どちらかといえばパッシブの方をおすすめしたい!
ですが臭いし、いやだなーといわれそうなのでコンポストの仕組みに近づいてみたいと思います。
微生物分解には2種類あります。

■好気型
好気型は、好気性微生物によって生ゴミの分解を行うタイプです。好気性微生物は分解を行う際、酸素を必要とするもの。そのため、好気型コンポスター装置は生ゴミ等に酸素供給を行う機能が備わっており、攪拌機能や送気機能などがそれに当たります。攪拌を手動で行うタイプもあります。また、好気性微生物の活性が高くなる温度帯が40℃前後と60℃前後にあるため、加熱機能を持つコンポスターも多いです。好気性微生物は、呼吸代謝によって分解を行うため酸素を要求します。そのため、酸素を供給する機能として、送気や攪拌機能が求められます。また、好気性微生物の活性が高くなる温度は 40℃前後と60℃前後にあるので、分解速度を上げるために温度を40℃前後に上げ、加熱機能または保温性が求められます。好気型コンポスターは、要求する機能は多いがメリットも大きいです。メリットデメリットを下記に列記します。
・分解速度が高い – 1・2週間でほとんどの有機物が分解される。
・良質な堆肥が得られる – 土壌中に1ヶ月ほど埋める追熟は必要なものの、良質な堆肥が出来る。
・悪臭が少ない – 独特の発酵臭はするものの、生ごみ特有の悪臭はない。
・コストがかかる – 家電機器タイプのものはイニシャルコストが高く、電気代やチップなどランニングコストもかかる。
・屋内における – タイプにもよるが、脱臭機能さえしっかりしていれば屋内に置くことが可能。

■嫌気型
嫌気型は、嫌気性微生物によって生ゴミの分解を行います。嫌気性微生物は、好気性微生物と比較して酸素の供給が必要でないため密閉型であり、また温度も常温でよいため機械的な装置をあまり要求しません。嫌気性微生物は、酸素を要求しない発酵代謝によって分解が行われ、分解温度も常温で行われる。そのため、要求される機能は少ないが、デメリットもあります。メリットデメリットを下記に列記します。
・手間がかからない – 好気型コンポスターと違い、要求される機能が少ない。
・コストがかからない – プラスチック製のタイプが多く、電気なども必要としないためコストは比較的かからない。
・悪臭がする – 嫌気性微生物による分解は悪臭を発するため、密閉機能が高くなければ屋内には置けない。

微生物の分解を促進する為にミミズを使ったミミズコンポストなどが人気があるようです。主に本気で素敵な堆肥や表土を作りたい方向みたいですけども。私の家でやっていたのはミミズ氏ではなく蛆虫氏がメインで活躍してましたが……なぜ……

ちょっと長くなったので続きは次回に!あ、ちなみに『コンポスト』で画像検索するとうにょうにょな画像がたくさん出てくるので苦手な方はされませんようー。

llama@エコ花