2009年12月08日
職人の手仕事を紹介します vol.3
エコ花職人手仕事の紹介③。
今日は「かんな(鉋)」
この道具は一般的にもよく知られていると思いますが、樫の木の台に刃をはめ込んだ道具で、主に材木の表面を平らで滑らかにする道具。
平カンナがもっとも有名だと思いますが、そのほかにも際カンナ(L字の段を削るためのもの)、
面取りカンナ(面を取るためのカンナ。角度もいくつかあります)などなど
私が見た限りでも20種類以上のカンナが存在しているようです。
素人の私にとって、手道具の中でも特にカンナは奥が深いように感じます。
なぜなら刃の砥ぎ方から台の直し方、砥ぎながら刃の出の調整、と
カンナを使う様子を見ているとつくづく、手のかかる道具だなぁと感じるから。
それらの調整のための道具も数え切れないほどあります。
昔カンナという道具は、腕のたつ大工さんであれば刃や台の狂いは休憩中に自分で行なうものでした。
ですが現在は「直使い(すぐつかい)」「完全直使い」といわれる、
買ってそのままの状態で作業ができるものが主流になっていて、カンナの調整をできる大工さんが少なくなってきているようです。
ちなみにエコ花の職人さんは全員、カンナを含め自分で道具の手入れをして使っています。
(なので実は私は「直使い」の存在を最近知りました・・。)
舘岩の将雄さんはノコの刃の目立て(刃を研ぐ事)まで自分でしているそうです。
一度いらないカンナの刃を砥がせてもらったことがありますが、
いくらやっても曲がる!まっすぐ平らにならない!
砥いだらむしろ砥ぐ前より切れ味が悪くなった、という有り様・・・。
見本をみせてもらったら、私としゃべりながら砥いだってキレイにつるりと仕上がってました・・。職人さんの熟練の技の高さを身をもって体験。つくづく尊敬です。
-つづく-