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2010年08月06日

ウェールズのよく晴れた日

こんばんは、llamaです。
今日も東京は熱帯夜です。

今日は以前行ったイギリスの話。
イギリスはあんまりエコに熱心じゃないですが
(注:比較対象はドイツ、北欧)
CATがあります。
CATはパッシブエネルギーにご興味ある方なら
一度は聞いたことがあると思いますが
代替エネルギー研究センター の草分け的存在です。
以前から行きたいなあと思っていたCATに
おととしの夏に行きました。
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(あ、すみませんこの橋はCATの近所の橋です)

代替エネルギーはもちろん石油エネルギーに代わるエネルギーを
研究する研究所です。
(HP→ http://www.cat.or.jp/ 日本語版です )
日本語版のサイトは全て訳されているわけではないので注意して下さい。

CATはウェールズにあるので、ロンドンから行くと泊りがけです。
代替エネルギーはパッシブエネルギーといったりします。
太陽や風力や水力や地熱など、自然の力を利用するエネルギー利用のことです。
近年どんどん注目されているのは皆様ご存知だと思います。

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さて、CATです。
CATはCentre of Alternative Technologyの略です。
現在まだ成長を続けていて、近年は研修施設の充実に努めているようです。
日本で詳しい情報を得るのは難しいですが雑誌BIocityに時折特集があります。

そもそもCATはスレート鉱山の跡地に
エコビレッジを作ろうという発想で着手され
そしてエコビレッジをつくるには土地が痩せすぎていたという理由で
研究所になったという経緯があります。
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近くの村はスレートだらけです。
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写真が悪くてすみません。破風もスレートです。釘で留めてあります。

このときは、パッシブエネルギー利用というのは
特段次々にあたらしいものが発明されていくというものではなく
『どうやって続けて、そして繋いでいくか』だ ということを確認しに行ったのですが
基本的なものがやっぱり心に残ったし
そういったものを使ってみたいなあと思いました。
無理せず、楽しく、あたりまえに、です。

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入口は水力で稼動するロープウェー。
最初からずっとあるそうです。静かで、仕組みがとてもシンプル。

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浄水システムの埋まっている庭。
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仕組みはこんなです。

あと、すごく素敵だなあと思ったのが、段階コンポスト、です。
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1段階目。
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2段階目。
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3段階目。

コンポストを『肥料を作る器』とするのではなく
いくつもつくってそのまま畑にするのです。楽しい!
生ゴミの中に入っていた野菜の芽が芽吹いて
カボチャがなったりするんです。かわいいー。
コンポストはいつも生ゴミをまぜていて蛆虫氏がいるという先入観を打ち崩す
放任主義の素敵な発想でした。
ゴミって思わないですね、これだと。

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近くの霧煙る村に一泊して帰りましたが
同行者にはうるるんな旅過ぎて怒られました。
のどかで英語が通じなくて楽しかったです。(ウェールズ語だから)
お近くに行かれる方も、パッシブエネルギーってなに?という方もぜひ。
また期間をたっぷり取れれば研修も利用できるかもしれません。
(人数など制限はありそうですが)

個人住宅でこういった仕組みを取り入れるのは予算の問題など
なかなか難しいところもありますが
部分的に取り入れたい、ということに少しずつトライできたらいいなあと
個人的には思います。

お客様に時々「エコな仕組みを取り入れたいの」とは
よくお伺いするメッセージです。
太陽光発電ばっかりじゃ寂しいので
お休み明けはコンポストとバイオトイレの話をしようと思います。
それではまた。

llama