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2009年12月09日

職人の手仕事を紹介します vol.4

職人手仕事の紹介④です。
今日は「ノコギリ(鋸)」

ノコギリとはみなさんご存知のように木材を切るための道具です。
木の木目に対して垂直に切断するための刃を横挽き、平行に切断するための刃を縦挽きといい、現在一般的にノコギリというと、横挽き縦挽きと両方に刃のついているもの(通称両刃ノコギリ)が知られていると思います。(ちなみに写真は尺梁の通しホゾを縦挽きノコギリで加工をしているところ。)

しかし昔から両刃というわけではなく、片刃が一般的だったところに明治時代に建具屋さんが両刃ノコギリを生み出したといわれているそうです。
むかしは木目に垂直に切断することを挽き切る、平行に切断することを挽き割るといい、それぞれをノコギリ(挽き切る道具)、ガガリ(挽き割る道具)という名前で呼んでいたそうです。
いずれも片刃で、建具屋さんの縦横に細かい作業のなかで挽く方向が変わるたびにいちいち持ち換えることがとても面倒だったため、生み出されたのが両刃、というわけだそうです。
 

2009年12月08日

職人の手仕事を紹介します vol.3

エコ花職人手仕事の紹介③。

今日は「かんな(鉋)」

この道具は一般的にもよく知られていると思いますが、樫の木の台に刃をはめ込んだ道具で、主に材木の表面を平らで滑らかにする道具。
平カンナがもっとも有名だと思いますが、そのほかにも際カンナ(L字の段を削るためのもの)、
面取りカンナ(面を取るためのカンナ。角度もいくつかあります)などなど
私が見た限りでも20種類以上のカンナが存在しているようです。

素人の私にとって、手道具の中でも特にカンナは奥が深いように感じます。
なぜなら刃の砥ぎ方から台の直し方、砥ぎながら刃の出の調整、と
カンナを使う様子を見ているとつくづく、手のかかる道具だなぁと感じるから。
それらの調整のための道具も数え切れないほどあります。

昔カンナという道具は、腕のたつ大工さんであれば刃や台の狂いは休憩中に自分で行なうものでした。
ですが現在は「直使い(すぐつかい)」「完全直使い」といわれる、
買ってそのままの状態で作業ができるものが主流になっていて、カンナの調整をできる大工さんが少なくなってきているようです。

ちなみにエコ花の職人さんは全員、カンナを含め自分で道具の手入れをして使っています。
(なので実は私は「直使い」の存在を最近知りました・・。)
舘岩の将雄さんはノコの刃の目立て(刃を研ぐ事)まで自分でしているそうです。

一度いらないカンナの刃を砥がせてもらったことがありますが、
いくらやっても曲がる!まっすぐ平らにならない!
砥いだらむしろ砥ぐ前より切れ味が悪くなった、という有り様・・・。
見本をみせてもらったら、私としゃべりながら砥いだってキレイにつるりと仕上がってました・・。職人さんの熟練の技の高さを身をもって体験。つくづく尊敬です。

-つづく-

2009年12月07日

職人の手仕事を紹介します vol.2

エコ花職人手仕事の紹介です。

今日は「ヨキ(与岐)」

「斧」とも言います。斧のほうが一般的な呼び方ですが、大工さんたちはヨキと呼ぶことが多いみたいです。用途によって大小、刃先のかたちもいろいろな種類があり、機能によって切ヨキ(切斧)、割ヨキ(割斧)などの呼び名があります。切ヨキは木の伐採に使ったり、割ヨキは丸太などを割るときに木口に打ち込んで使ったりします。薪を割るとき使うのは割ヨキですね。
写真は“那須高原の家”の上棟のとき。鼻栓をつくるとき、大工さんはヨキですいすい加工してしまいます。こんなダイナミックな道具で細かい細工をできてしまうから驚きです!
ちなみに「鼻栓」とは、梁が柱を貫く組み方のときに、梁の動きを止めるために梁に差し込む材のことを言います。
これが鼻栓です↓

-つづく-

2009年12月05日

職人の手仕事を紹介します。

今日はエコ花職人たちの手仕事をご紹介します。

まずは「ちょうな」。

舘岩のマサオあんにゃ!!
ちょうなとは斧のひとつで、曲がった木の柄に鉄の刃がついているかたちをしています。柱や梁などの荒削りをするための日本独特の伝統的な木工手道具。最近はやはり機械道具におされて使う大工さんもあまり見かけなくなってきています。そりゃ機械の方がやっぱり早いですよね、手道具で人の手ではどうしても遅いよね、と思っていたのですが・・ところが実はものすごい早い!!そうです。↑の巾7寸の赤松のタイコの面を仕上げるのに1時間もかかりませんでした!

2009年12月04日

日本の木を使おう! vol.4

すこしでも 出来ること

森のため、地球環境のため、何かわずかでも出来ることはないか、ここにいくつかあげてみます。

とにかく、国産材をえらぶ
木製品を買うとき、家をつくるとき、材料に国産材をえらべば、その分森が活性化します。さらに国産材は目の届く範囲で製材されるため、薬剤処理が行われていないかなど実際に足を運んで確かめることもできます。国産材をつかって家を建てたとき、森びとの会員社はお施主さんがつかった柱の本数分の植林をする、“山への恩返し”も行っています。

間伐材をえらぶ
間伐材を用いた製品を表示する間伐材マークのついている製品をえらぶことは、森を守る上で大きな役目を果たします。エコロジーライフ花で採用している飛騨フォレストの桧チップの畳床は、桧の間伐材を利用しています。

自分の住む土地、地球環境を守るという当然のことも、人間の利害や勝手で壊しています。一方で長年保全の運動をされている方もいて、ここ数年でその数が少しずつ増えていっているように思われます。小さな力でも集まれば大きな影響力になることを信じて、少しずつ行動をおこし、地球をいつまでも健康に保っていければと願っています。

終わり

2009年12月03日

栗駒産木質ペレット

 ペレットを使用することは、地球温暖化防止に効果があります。
ペレット燃焼時に発生する二酸化炭素は、原料となる樹木が成長時に吸収する
それと同量なので、結果、大気中の二酸化炭素を増加させる事がありません。
つまりカーボンニュートラル。
地球環境にも配慮した、クリーンな次世代を担うエネルギーです。
 今後、ペレットの輪を広げ、ペレットの消費拡大に努める考えです。
【木質バイオマス燃料エネルギー】による【化石燃料エネルギー】
からの脱却です。
山や森の活性化、ペレット普及、地球環境の為にも努力は不可欠。
製材工場で発生する加工材の端材を原料とし、ペレット製造設備も
ほとんどが手作り。これが他より安く出来る秘訣。
広く皆さんがお手軽に入手可能となる、
お得なペレット製造に努力していきます!

by  駒五郎

2009年12月03日

日本の木を使おう! vol.3

昭和50年代、私たちの知らないところで、増えすぎた下草の除去のために日本全土の国有林の奥深いところで除草剤がふんだんにまかれるという大変ショックなことがあったそうです。除草剤はベトナム戦争で大量に使われ、多くの人の命を奪い、土や水にしみこんでべトナム人の健康をいつまでも脅かした「245T」という枯葉剤。それと同じものが大量に空中散布されたそうです。除草剤をまかれた日本の山々では、カモシカが死に、小動物は消え、川には背骨の曲がったイワナが発生するようなことに。日々死んでいく山や水をこのまま見過ごすわけにはいかないと、現「栗駒の山を守る会会長」佐藤充雄さんたちが立ち上がり、国との壮絶な戦いがはじまりました。森が守る生命の営みの大切さ、澄んだ水がもたらす恵み、当たり前のことを忘れてしまっている国と何度も何度も衝突し、話し合い、懸命な努力の結果、除草剤をまくことを中止させ、自分たちの住む栗駒の山々だけでなく、全国の山奥にあった貯薬庫をすべて撤去させることに成功したそうです。(その後大量の除草剤の処分方法に問題を残すことになりましたが・・・・・)
除草剤をまくと一体どうなるのか、少し考えればわかることだろうということでも、何も考えずに(というか考えた結果そうしたのかも知れませんが・・・)実行してしまうという人がいることがショックでたまりませんでした。
栗駒の山では、澄んだ空気に落ち葉が降り、サワガニやイワナが住む川は透きとおっていて、枯葉のあいだからクロベの新芽が顔をだしている、本当にゆたかな森でした。そんな山を歩きながら、荒れていた山の話や、危機に追い込まれつつある林産地の話をきいていると、森を守ろうと活動してくれている人たちに心から感謝をするとともに、小さいながらもこの自然を守るためになにかできないかと考えさせられます。

2009年12月02日

日本の木を使おう! vol.2

みなさんの中には木を伐採して使うことが森林破壊につながり、二酸化炭素の吸収、酸素の供給が減ってしまうと思われている方は多いのではないでしょうか。木を大量に使う住まいづくりも環境破壊へつながる行為だと捉えられがちですが、山には守られるべき天然の森林と、植林されて育てられ、伐採されてそれが繰り返される世代交代が必要な山とがあります。たとえば杉や桧など針葉樹を植えた林は、成長過程の中で間伐、下刈り、枝打ちなどの手入れをしていかないと、土に日光や栄養分がいきわたらず、ひょろひょろと曲がった細い木しか育ちません。木材としての価値がなくなるだけでなく、日光があたらない地面には下草が生えなくなります。植物の生えない山=根っこのない土壌は水を溜める保水機能がなくなり、雨が降ると地盤がゆるくなるため洪水、土砂崩れをまねいたり、夏には渇水をもたらしたりすることがあります。                                             
つまり人の手で植林されてきた森は、資源として利用されることで活性化され、生きつづけて行けるのです。木を伐採するというのは自然の理にかなったこと。人が山にはいり、手を加えていくことは山を守っていくために必要なことなのです。

しかし現在輸入材におされている国産木材は、使われないため伐採されない、伐採がないため林業者が減っていく、人手がなくなると手入れが行き届かなくなる、手が入らないと山は荒れる・・そのように荒れた山にはいい木材は育たず、さらに森の価値がなくなっていく、という悪循環に陥ってきています。またなかなか伐採されないため、木がどんどん年齢を重ね、“山の高年齢化”も進んでいるといいます。1サイクルが50年以上かかる林産業では、伐採のかたわら次世代の子どもたちのために植林をしていくことが不可欠ですが、植林しようにも場所がなかなかあかないという状況にあるそうです。

2009年12月01日

日本の木を使おう! vol.1

日本の山の現状、これからの日本の山について、書き綴ります。
日本の木を使って山を育てる
いま日本の林業が危なくなってきています。原因は、日本の木が使われなくなってきているから。日本の木が使われなくなってきている大きな理由のひとつは、外国からの輸入材の単価の安さにあると言われています。日本のゆたかな森林を健康に保つために、わたしたちにできることはあるのでしょうか。

日本は国土の約7割が森林という、世界の中でもとくに恵まれた森林国であるにもかかわらず、木材自給率はたったの18%前後。 使用するほとんどの木材を外国から輸入しているといっても過言ではありません。輸入材は、わざわざ遠い国から運搬するエネルギーや費用の負荷があります。たとえば、九州や北海道から関東への運搬は、日本国内のみで考えるととても費用がかかるように思いますが、実際は欧州からの運搬費の1/5の値段で運搬が可能。その分エネルギーも少なくてすむのです。さらに外国の森林の一部では絶え間ない輸出のために伐採禁止の山や林の木もかまわず倒されるような違法伐採もあるそうです。 もちろん、長い距離を運ばれてくる木材たちには、運搬中にカビが生えないように薬剤処理がなされていることが多々あります。また『国産材は高い・輸入材は安い』というのが日本の定説のようになっていますが、いま実際国産材の杉未乾燥材は1立米あたり45,000円以下、それに比べて大根は立米にすると11万円。何十年と育てられた木が大根よりも安い価格で取り引きされています。
自国でまかなえるものをあえて、他から持ち込み環境に負荷をかけるということ、なにか不自然で疑問が残ります。諸外国との貿易関係など簡単にはいかないさまざまな理由はありますが、いちユーザーとして何か少しでも出来ることがあるのではと考えさせられます。                      

2009年12月01日

はつみつ?!はちみち?!はちみつ☆

今年も月別カレンダーは残すところ1枚となりました。
それでも今日も小春日和。
ミツバチさんたちは、まだせっせと蜜集めです。

ところで我が家では良く蜂蜜を利用します。
で、その画像。。。一升瓶に入っていますが!
お酒ではありません。
分かりにくいので隣にコーヒーカップを置いての撮影。

蜂蜜一升瓶入り

栗駒山、山麓一帯の天然広葉樹林一帯の
樹齢数百年才のトチの花蜜です。
甘くて美味しいだけで無く、
ビタミン、ミネラルも豊富に含む栄養、美容食品♪
(ご注意:生もの扱いなので1歳未満のお子さんにはNGです。)

いろいろな料理に使えて便利☆
リクエストが多いのがシンプルに「ハチミツトースト」。
とても料理とは言えませんね。(汗)
くまのプーさんは「ハチミチ」と発音していたようですが?
我が家の娘は「ハツミツハツミツトースト頂戴!!」
威張ってご注文を頂いても、吹き出してしまいます。。。

ハチミツトースト

by  事務局