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2009年12月12日

循環型社会をめざして vol.2

-家づくりも3R-

森びとの会では、家づくりでも3Rを心がけています。
家を建ててすぐ3Rというのもおかしな話ですが、お子さん、お孫さんの代のその先まで使いつづけていってもらえるような家をつくることが3Rにつながると考えます。
まず、構造から家具、建具まで安心できる国産材のみを使って、職人の手業でひとつひとつ心をこめて丁寧につくり、できる限り丈夫で、永く愛着をもって使っていただけるものを目指しています。また部品として再利用してもらえるように、建具は高さ1800mm、2000mmでつくるなど、さまざまなモジュールをできるだけ単純にしています。痛んでしまったとき、修復も簡単にできるのが無垢材のいいところ。フローリングや家具など無垢材でつくっているものは新建材のものとは違い、汚れたり壊れたりしたものはサンドペーパーで削る、カンナをあてるなどの方法で何度も修復できます。使いつづけて完全に使えなくなったときも、リサイクルしやすく分別し、廃棄の際には土に還る素材を使うことが大切です。

-つづく-

2009年12月11日

循環型社会をめざして vol.1

以前、エコロジーライフ花の情報誌“花らいふ”で取り上げた特集を、このブログであらためて掲載したいと思います。少し古い話もあるかもしれませんが、すでにご存知の方には今また思い出していただけたらと思っています。

- 3Rをはじめよう -

環境問題を解決するキーワードは、「リデュース、リユース、リサイクル」=通称「3R」 と言われています。今まで広く行われ支持されてきた大量生産、大量消費、大量廃棄の社会経済活動は、私たちに豊かで快適な生活をもたらし、経済活動を活発にしてきました。しかしその一方で、行き過ぎた便利さを求め、環境やからだへの負荷が多いライフスタイルを定着させることとなっています。このような環境を改善するために、注目されているのが「3R」です。

Reduce リデュース=減らす
生活のダイエットをする。
ゴミになりそうなものははじめから買わない。
使いきれる量だけを買う。
買ったものは最後まで利用する。

Reuse リユース=再利用する
使わなくなったものを簡単に捨てるのではなく、リフォームして繰り返し使ったり、使う人に譲ったり、ほかの使い道を考える。

Recycle リサイクル=再生させる
使えなくなったものを捨てるときは正しく分けて、新しい資源にする。
リサイクルしやすいものを購入するのもひとつ方法。

敷居を高く、むずかしく考えなくても、身近に手間のかからないところから実践してみてはいかがでしょう。たとえば・・

●買うとき
・マイバックを持っていく (レジ袋をリデュース)
・詰替えの商品を利用する (容器のリデュース、リユース)
・ばら売り、はかり売りで必要な量だけを購入する (食材と食品トレー・容器のリデュース)
・ペットボトルの飲みものではなく再生しやすい紙パックのものを利用する (リサイクル)
・リサイクル商品を選んで購入する (リデュースとリサイクル)

●使うとき
・壊れてしまったらすぐに捨てずに修理をする (リユース)
・自分が使わなくなっても、まだ使えるものは人に譲ったりフリーマーケットなどを利用する (リユース)
・購入する前に今ある他のもので代用できないか考えてみる (リデュース)

●不用になったとき
・家庭内でゴミ箱を分けて、簡単に正しく分別をする (リサイクル)

etc...

簡単な例からあげてみましたが、こう見るとまず購入するときに気をつけることが大切なようです。購入する前によく考え、購入したら大切に使い、使えなくなったらしっかり分別して再生する。昔は当たり前にやっていたことですが、ついつい便利さ、豊かさに頼ってしまいがちな現代、少しずつでも3Rを実行していきたいものです。

-つづく-

2009年12月09日

職人の手仕事を紹介します vol.4

職人手仕事の紹介④です。
今日は「ノコギリ(鋸)」

ノコギリとはみなさんご存知のように木材を切るための道具です。
木の木目に対して垂直に切断するための刃を横挽き、平行に切断するための刃を縦挽きといい、現在一般的にノコギリというと、横挽き縦挽きと両方に刃のついているもの(通称両刃ノコギリ)が知られていると思います。(ちなみに写真は尺梁の通しホゾを縦挽きノコギリで加工をしているところ。)

しかし昔から両刃というわけではなく、片刃が一般的だったところに明治時代に建具屋さんが両刃ノコギリを生み出したといわれているそうです。
むかしは木目に垂直に切断することを挽き切る、平行に切断することを挽き割るといい、それぞれをノコギリ(挽き切る道具)、ガガリ(挽き割る道具)という名前で呼んでいたそうです。
いずれも片刃で、建具屋さんの縦横に細かい作業のなかで挽く方向が変わるたびにいちいち持ち換えることがとても面倒だったため、生み出されたのが両刃、というわけだそうです。
 

2009年12月08日

職人の手仕事を紹介します vol.3

エコ花職人手仕事の紹介③。

今日は「かんな(鉋)」

この道具は一般的にもよく知られていると思いますが、樫の木の台に刃をはめ込んだ道具で、主に材木の表面を平らで滑らかにする道具。
平カンナがもっとも有名だと思いますが、そのほかにも際カンナ(L字の段を削るためのもの)、
面取りカンナ(面を取るためのカンナ。角度もいくつかあります)などなど
私が見た限りでも20種類以上のカンナが存在しているようです。

素人の私にとって、手道具の中でも特にカンナは奥が深いように感じます。
なぜなら刃の砥ぎ方から台の直し方、砥ぎながら刃の出の調整、と
カンナを使う様子を見ているとつくづく、手のかかる道具だなぁと感じるから。
それらの調整のための道具も数え切れないほどあります。

昔カンナという道具は、腕のたつ大工さんであれば刃や台の狂いは休憩中に自分で行なうものでした。
ですが現在は「直使い(すぐつかい)」「完全直使い」といわれる、
買ってそのままの状態で作業ができるものが主流になっていて、カンナの調整をできる大工さんが少なくなってきているようです。

ちなみにエコ花の職人さんは全員、カンナを含め自分で道具の手入れをして使っています。
(なので実は私は「直使い」の存在を最近知りました・・。)
舘岩の将雄さんはノコの刃の目立て(刃を研ぐ事)まで自分でしているそうです。

一度いらないカンナの刃を砥がせてもらったことがありますが、
いくらやっても曲がる!まっすぐ平らにならない!
砥いだらむしろ砥ぐ前より切れ味が悪くなった、という有り様・・・。
見本をみせてもらったら、私としゃべりながら砥いだってキレイにつるりと仕上がってました・・。職人さんの熟練の技の高さを身をもって体験。つくづく尊敬です。

-つづく-

2009年12月07日

職人の手仕事を紹介します vol.2

エコ花職人手仕事の紹介です。

今日は「ヨキ(与岐)」

「斧」とも言います。斧のほうが一般的な呼び方ですが、大工さんたちはヨキと呼ぶことが多いみたいです。用途によって大小、刃先のかたちもいろいろな種類があり、機能によって切ヨキ(切斧)、割ヨキ(割斧)などの呼び名があります。切ヨキは木の伐採に使ったり、割ヨキは丸太などを割るときに木口に打ち込んで使ったりします。薪を割るとき使うのは割ヨキですね。
写真は“那須高原の家”の上棟のとき。鼻栓をつくるとき、大工さんはヨキですいすい加工してしまいます。こんなダイナミックな道具で細かい細工をできてしまうから驚きです!
ちなみに「鼻栓」とは、梁が柱を貫く組み方のときに、梁の動きを止めるために梁に差し込む材のことを言います。
これが鼻栓です↓

-つづく-

2009年12月05日

職人の手仕事を紹介します。

今日はエコ花職人たちの手仕事をご紹介します。

まずは「ちょうな」。

舘岩のマサオあんにゃ!!
ちょうなとは斧のひとつで、曲がった木の柄に鉄の刃がついているかたちをしています。柱や梁などの荒削りをするための日本独特の伝統的な木工手道具。最近はやはり機械道具におされて使う大工さんもあまり見かけなくなってきています。そりゃ機械の方がやっぱり早いですよね、手道具で人の手ではどうしても遅いよね、と思っていたのですが・・ところが実はものすごい早い!!そうです。↑の巾7寸の赤松のタイコの面を仕上げるのに1時間もかかりませんでした!

2009年11月22日

本日のランチ

木の子(シメジ)入りで、本日のランチは「森のキノコカレー」(笑)
レシピ?によると約20人分。実は結構大きな鍋なのです。
でも、数名で完食予定。。。

森のキノコカレー

大地の恵みをいただきます♪

by  事務局

2009年11月20日

寒くなってきました

 このところ、連日朝は氷点下。本格的な冬がやってきました。
私は栗駒育ちですが、実は寒いのが嫌いです。
ですから冬はどちらかというと嫌いです。熱い夏がいいです。
しかし、近ごろの冬は私の子供の頃に比べると、かなり暖かくなりました。
雪もほとんど降らなくなりました。
一世代で、これほど肌身で気候変動を感じることができるのは、
地球の長い歴史の上でも、無かった事ではないでしょうか?
 
 残念ながら、次の世代に今のままの地球を残すことは難しいのかもしれません。
だからといって何もしないでいて良いはずはありません。
私たちの取り組みは地球からすると、とても小さな取り組みですが
子孫の為には大きな一歩だと思っています。
 
 まずは100年後の地球を考え、行動しましょう!!

by 駒五郎

2009年11月19日

インフルエンザ狂想曲

新型インフルエンザが大流行していますね。
学校もあちらこちらで学級閉鎖が相次いでいます。

1.夕暮れの伊豆沼

本日、我が家の息子の一人が予防接種を受けました。
今、話題の新型インフルエンザは豚インフルエンザ。
通常の季節性インフルエンザも存在し、こちらの予防接種も別途必要。
予約を取るにも全然ワクチンが足りません。
それに予防接種をしたからといって、うつらない訳では無く、
軽い症状で済むだけのようです。

2.人に良く懐いています

そして絶対、人に発症してほしくないのが鳥インフルエンザ。
新型インフルエンザの突然変異もあり得るらしく、
既に、タミフル耐性のものまで確認されています。
こう考えるとやはり、日ごろからの免疫力UPが重要になりますね。
さぁ、今日もヨーグルトを食べて免疫力強化です☆

3.インフルエンザに注意しましょう

by 事務局

2009年11月17日

伝統仕上げ、漆喰。

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度々、風工房のHPに登場していた、この話題。
ついに、第4回日本漆喰協会作品賞の受賞作品集が届きましたぁ~!!
受賞したのは16作品。内、東北は1作品のみ。
その貴重な1作品がこちら…↓

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風工房施工の「中里の家」です(●^o^●)

中里の家2

漆喰は、見た目の良さだけでなく、調湿性などの優れた性質を持っているため、昔から日本人が好み、使われてきた素材です。「家に入ったときの空気が違う」…本当にそう感じます。特にジメジメした梅雨時や蒸し暑い夏、内装を漆喰で仕上げていると、室内は驚くくらいサラリとしていて、高温多湿という日本の気候に合った素材だなぁ~とつくづく思います。

また左官仕上げの漆喰は、職人さんが居てこそカタチになるもの。現代は豊かな時代ではあるけれど、安く早く…を重視し過ぎて、本当の物の価値というものが薄れてきているように思います。ときに自分もついつい利便性を優先させてしまうことがあります。でも、本当にそれで良いのでしょうか…?手間をかけて作られた料理が美味しいように、手間をかけて造られたものには必ず良さがあります。造る人の想いが込められたものには、温かさがあります。
職人さんたちが丹精込めてカタチにするものの良さを、たくさんの人たちに伝えることも私たちの役目だと思っています。

※漆喰についての疑問・質問がありましたら、ドシドシお問合せください!

と、いうわけで?受賞式に行ってきました~◎

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そして、こちらが「中里の家」の漆喰を見事に塗りあげて下さった庄司左研の庄司さん。職人さんの貴重なスーツ姿をこっそり初公開です♪♪笑

最後になりましたが、お施主様に心より感謝申し上げます。

風:takahashi